プレスリリース
JALグループは岩手県の漆産業の振興に貢献します
~ 岩手県×浄法寺漆産業×JAL で漆商品を共同開発 ~
漆の消費量はここ50年間で、約88%減少し、また、国内に流通する漆の約98%が外国産漆です。日本産漆が危機的状況の中で、日本産漆の約70%を生産する岩手県が官民一体となり、漆産業の復活・振興、日本の伝統文化の保護・発展に取り組んでいます。
JALグループは、地域とともに「地域の元気」を創る「JAL 新・JAPAN PROJECT」活動の一環として、岩手県および関係自治体、関係団体の活動を支援し、共同商品の開発や各種発信をすることで日本の伝統文化である、漆の認知度向上や漆商品を使うという機運の醸成に努めます。
JALグループはこれからも、交流人口の創出、産業振興などの地域活性化に継続的に取り組むことにより、社会のお役に立てるよう努めてまいります。
記
1. 生活者が漆に触れ、親しむ機会を創出するため、岩手県、浄法寺漆産業、JALとで漆の共同企画開発商品を作り、来春より通販サイト「JALショッピング」や「JAL SHOP」(2018年3-4月号予定)を通じて販売する予定です。また、JALグループ社員からアイディアを募集し、浄法寺漆産業の協力のもと商品を企画開発していく予定です。
【共同企画開発商品】
〇 重要無形文化財保持者 室瀬和美氏監修による巌手椀(いわてわん)セット
もともと漆器はご飯を食べるのに適しており保温性があり、最後の一粒まで美味しくいただくことができます。人間国宝・室瀬和美氏監修の浄法寺巌手椀セットが毎日の食卓をとても豊かに感じられるように演出します。
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(上記はイメージ画像)
〇 浄法寺漆産業代表取締役社長の松沢卓生氏監修による片口と盃セット
伝統と新しさを感じられる、シンプルなデザインの片口と盃セットです。小さな片口の中に2つの盃が
スタッキングできる、「入れ子」状の省スペース設計です。お二人で酒を酌み交わすもよし、一人で肴を
盛り付けて楽しむもよし、日本酒の味をさらに引き立てる贅沢な酒器セットです。
2.情報発信
①日本の漆産業の現状や取り組み、漆の素晴らしさ、伝統文化継承の大事さを伝えるため、達増拓也岩手県知事、蒔絵の重要無形文化財保持者の室瀬和美氏、漆の伝統を後世に継いでいくために起業した、浄法寺漆産業代表取締役社長の松沢卓生氏、JAL取締役会長の大西賢が座談会を開催し、その内容を機内誌「SKYWARD」(2018年3月号予定)に掲載します。
②JALカード会員誌「AGORA」(2018年3月号予定)にて、暮らしの中で心を豊かにしてくれる、浄法寺漆器の魅力についての記事を掲載予定です。
③岩手県制作の漆に関するビデオを国際線のビデオチャンネル(2018年3月~4月)に搭載し、漆の魅力を発信します。
④来年には、漆の植林をJALグループ社員がお手伝いすることで、漆の原木確保の重要性を伝え、漆を身近に感じてもらえるよう発信に努めます。
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漆の苗
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漆の採取