プレスリリース
JALグループ、2006年度路線便数・機材計画を策定
第05133 JGN号
JALグループは、この度、2006年度の路線便数・機材計画を策定しました。
JALグループでは、燃油費高騰など当グループを取り巻く厳しい環境に対応すべく策定した「JALグループ企業改革方針」において、「安定した経営基盤の構築」を掲げ、事業における構造改革を進めておりますが、今般策定した路線便数・機材計画についても、それを踏まえ、より収益性を重視したものとしております。
国際線では、2006年度国際旅客事業の再黒字化の実現に向け、生産資源の集中と選択を図るべく、一部路線の運営を見直します。また、サービス品質向上と経済性の観点から、747型機の退役を加速化し、777や767の中型機への機材更新を促進いたします。さらに、ご好評頂いていますJALエグゼクティブクラスSEASONSの「JALシェルフラットシート」の導入路線を更に拡大し、お客さまの快適性向上に努めます。
国内線では、747(国内型)、A300およびYS11型機を全機退役させ、737-800型機を新規に導入することにより機材の刷新を図るとともに、小型機への「クラスJ」シート導入など「クラスJ」増席によりお客さまの快適性と利便性の向上を図ります。
貨物事業では、747-400型貨物機2機の増機(旅客機からの改造)により、成田発着路線の大幅な増便や欧州線・太平洋一部路線の直行化など、需要動向の変化に積極的に対応した路線便数計画を策定しております。
路線便数・機材計画の概要は以下の通りです。
【国際旅客便】 1.主な路線便数計画変更 収益性の観点から、生産資源の集中と選択を図ります。 (増便)
(運休)
(減便)
2.777型機投入路線の拡大 777型機の欧州線への投入を拡大します。これにより、2006年度中に、イタリア行きを除く全ての欧州線を777型機による運航とします。
3.JALシェルフラット導入路線の拡大 JALシェルフラットシートの導入を「東京=アムステルダム」「大阪=ロンドン」「東京=シカゴ(全便)」「東京=シンガポール(JL719/710便)」線に拡大し、お客さまの快適性向上に努めます。
4.JALウェイズ担当路線の見直し 「東京=ジャカルタ」「東京=ホーチミン」「東京=ハノイ」「大阪=ハノイ」「東京=シドニー」線を新たに担当しコスト競争力を引き続き確保してまいります。 *;「東京=ジャカルタ」線は3月26日以降、それ以外の路線は10月1日以降
5.その他
【国内旅客便】 基幹空港の発着枠を含めた現有経営資源を最大限活用し、羽田枠返却終了後のネットワーク再編を実施するとともに、需要の季節変動に柔軟に対応する路線・便数計画を策定しました。 また、「クラスJ」シートの小型機への導入や既装着機材における増席により、当シートの年間提供数を800万席に拡大します。 加えて、ダイヤ設定面においては、悪天候などによるイレギュラー発生時に欠航・遅延便を少なくする工夫を施しております。 また、コスト競争力向上の観点より、JALエクスプレスにMD81をさらに3機移管し、その運航規模を15機に拡大します。
1.羽田路線 (1)富山線については2005年度末をもって廃止します。 (2)2005年度に減便した高知・宮崎線などを増便します。 (3)クラスJ増席改修機材をビジネス需要の多い伊丹・福岡線に重点投入します。 (4)全体の需給バランスの観点から、札幌線については減便や小型化を、徳島線については増便を行います。 (5)需要の堅調な沖縄線を747型機または747-400型機など大型機で運航します。 (6)女満別線・釧路線・帯広線など主に北海道路線については、需要の季節変動に合わせた機材・便数で運航します。
2.伊丹・関西・神戸路線 伊丹ジェット枠削減に伴うジェット機運航便を減便するとともに、プロペラ機運航便の増便と関西路線の増便を行います。 また、国際線の路線運営見直しに応じ、10月以降、伊丹=成田線を増便します。
3.名古屋路線 (1)沖縄線、および、札幌線(一部)については747型機または747-400型機など大型機で運航します。 (2)仙台線、鹿児島線を増便します。
【国際貨物便】 747-400型貨物機2機を、2006年6月、および、2007年1月より1機ずつ増機(旅客機からの改造)し、成田発着貨物便ネットワークの大幅な増便を図ります。下記増便計画により、全路線合計週51便(2005年度末)を週61便(2006年度末)まで拡大します。
1.太平洋線 貨物高需要期である9月以降、成田発着便を昨年の週17便から週24便まで増便し(年度末対比)、併せて路線の組み替えを行い、東・西海岸路線ともにバランスの良い供給増を図ることでお客様のニーズに最大限お応えします。また、2006年6月以降、西海岸路線の一部を、アンカレジ経由の運航から順次直行化します。
2.欧州線 既に一部復路便で実施している直行運航を、6月以降欧州全線に拡大します。
3.アジア線 好調なアジア発着貨物取り込みのため、9月より東京-バンコク-マニラ-東京路線を新設し(週間2便)、バンコク線の供給スペースの更なる拡大、マニラへの貨物便新規乗り入れを実現します。 また、韓国・台湾路線についても増便を図ります。
【機材計画】 2006年度末におけるJALグループの機材数は、2005年度末比4機減の275機となります。
【2006年度機材退役・導入計画】
なお、当計画は関係官庁の許認可取得を受けて実施します。
以 上
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