プレスリリース
JALグループ、2007-2010年度再生中期プランを策定
第06126号
JALグループは、「安全」と「お客さま視点」を徹底的に追求して事業基盤の再構築を図り、安定した利益水準を継続していくための「2007-2010年度再生中期プラン」を策定しました。
企業の存立基盤である高い安全性を確保しつつ、機材ダウンサイジングの推進・高収益路線へのシフトなどによる事業構造の変革、国内線へのファーストクラス導入などによる商品競争力の強化により、2009年度以降の羽田空港の再拡張・国際化、成田空港の発着枠拡大のビジネスチャンスを確実に掴んでまいります。また、人員削減などにより大幅なコスト削減を実施するとともに、航空運送セグメントへの資源集中を図り、持続的な成長へと繋げてまいります。
JALグループは、日々安全運航を重ね、お客さまに「安心」「快適」にご利用いただくことで、全てのステークホルダーからの信頼回復に向け、総力を結集してまいります。
今再生中期プランにおいては、以下の5項目に重点的に取り組みます。
1.「安全」水準のさらなる向上 安全アドバイザリーグループ提言の具現化を引き続き推進しつつ、グループ全体で、安全管理体制とヒューマンに関わる取組みを強化することにより、高い運航・機材品質を維持・向上させてまいります。
2.コスト削減による収益力の強化 業務内容・プロセス、業務形態、人員配置の抜本的見直しによる人的生産性10%向上、および関連事業の再構築により、 2006年度末の連結ベースの社員数53,100人を2009年度末までに4,300人削減し48,800人にします。(内、人的生産性10%向上により 3,500人を削減) また、基本給10%カットを継続しつつ、特別早期退職措置の実施、退職給付関連制度の改定、臨時手当水準の大幅な抑制などの人件費削減施策を実施します。 これらにより、2007年度以降のグループ人件費を2006年度比で500億円圧縮します。(2006年度実施の代行返上に伴う一時的な費用減の効果は除く)。
3.機材更新によるダウンサイジングの推進と機材競争力の強化 経済性の高い中小型新機種を積極的に導入し、経年機材の退役を促進することによりダウンサイジングを進め収支改善を図るとともに、機材競争力を高めてまいります。
・大型機比率 2006年度 29% ⇒ 2010年度 21% (内、国際線機材 58 % ⇒ 39%)
4.高収益路線へのシフトと総合商品競争力の強化 羽田空港の再拡張・国際化、成田空港の発着枠拡大に的確に対応するとともに、高成長・高収益路線に資源を集中します。また、JALウェイズ/JALエクスプレス/ジェイ・エアの運航規模拡大などでより効率的なグループ運営体制を構築してまいります。 お客さまのニーズ・ウォンツを正確に把握し、「お客さまの視点」から商品・サービス品質の向上・改善を図り、また、販売力を強化し、競争力を向上してまいります。
・高収益路線へのシフトによる収支改善効果(2007年度) 国際旅客事業 70億円 、国内旅客事業 60億円 ・主要な商品競争力強化策による収支改善効果(年間効果) 国際線プレミアムエコノミー導入 40億円 、国内線ファーストクラス導入 40億円 ・JALウェイズ/JALエクスプレス/ジェイ・エアの運航規模 国際線におけるJALウェイズ/JALエクスプレスの運航規模(運航便数) 2006年度 24% ⇒ 2010年度 37% 国内線におけるJALエクスプレス/ジェイ・エアの運航規模(運航便数) 2006年度 15% ⇒ 2010年度 26%
5.航空運送セグメントへの資源集中 航空運送事業に経営資源を集中するとともに、業務提携による関連事業の品質・価値向上を目指します。
営業利益・経常利益目標 (単位:億円)
前提) 為替 120円/USドル 燃油(シンガポールケロシン) 75USドル/バレル
以 上
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