プレスリリース
日航財団、「2007JALスカラシッププログラム」を開催
第07034号
財団法人日航財団(理事長:近藤 晃)と日本航空は、7月4日から25日までの22日間、アジア・オセアニアの11の国と地域から36名の大学生を招待して、「2007JALスカラシッププログラム」を開催します。
34回目を迎える今年は、「未来への挑戦」をテーマに、東京での「地球人講座」やホームステイ、新潟へのフィールドトリップ、石川でのアジアフォーラムなどのプログラムを企画しています。
このプログラムは、1975年に日本航空によって創設されました。アジア・オセアニアの大学生を毎夏日本に招き、研修や文化交流を通じて、日本への理解の促進、国境を越えた相互理解の促進と将来のアジア・オセアニア地域を担う若者を育成することを目的としています。2006 年までに1,286名の学生を迎え、卒業生の多くは、日本とアジア・オセアニア、アジア・オセアニアと世界の掛け橋となり、広く世界で活躍しています。
1990年より(財)日航財団が運営を引き継いでおり、時代のニーズを反映しながら内容の充実を行ってきています。現在は JALグループの社会貢献活動として、「めざせ地球人」というスローガンのもと、「地球人講座」「フィールドトリップ」「学生セッション」「アジアフォーラム」「ホームステイ」を5つの柱にプログラムが運営されています。
また、本年は、(財)東日本鉄道文化財団と共同で、新潟県にて日本の地域文化の体験と地元学生との交流が行われることとなりました。
「2007JALスカラシッププログラム」の詳細は、以下のとおりです。
【「2007JALスカラシッププログラム」の主な内容】 7月5日~6日、10日~13日「地球人講座」(東京) 元国連事務次長・明石康氏、早稲田大学教授・深川由起子氏をはじめとする各界の第一線で活躍する講師陣を迎え、日本文化・環境・社会問題等について学びます。 7月7日~8日 フィールドトリップ(新潟) 村上市と新潟市を訪れ、地域文化体験と新潟大学学生との交流を行います。 7月14日 学生セッション(東京) 今回のテーマ「未来への挑戦」について、日本人学生とのディスカッションを行います。 7月14日~16日 ホームステイ(東京) 日本の家庭での生活を体験し、日本に対する理解を深めます。 7月18日~21日 アジアフォーラム(石川) 記念講演やディスカッションを通して、テーマの核心に迫ります。
以 上
「JALスカラシッププログラム」の経緯と実績
1.発足に至る経緯 1970年代初め、高度経済成長期の日本に対する批判がアジア各地で高まり、日本製品排斥運動や日本批判の嵐が吹き荒れていた。その中で、田中角栄元首相が1974年にJAL特別便でアセアン諸国を訪問した際、タイやインドネシアで学生を中心とする反日デモに遭遇した。これを知った当時のJAL社長(朝田静夫)は、JALが乗り入れているこの地域の若者に実際の日本の姿を見てもらえば相互理解を促進することができると考え、日本とアジアの友好のために、1975年「JALスカラシッププログラム」を発足させた。その後2度にわたるオイルショックなど、厳しい経営状況の時期もあったが、毎年継続している。卒業生の中からマレーシアで大臣に就任した方がでるなど、多くの方々は各国各分野で大きな社会貢献を果たしている。
2.発足後昨年までの実施年度と対象国・地域および参加者数 1975年より毎年1回実施し(但し、1976年は春・夏2回実施)、2007年に34回目を迎える。 初年度は、香港・インドネシア・マレーシア・フィリピン・シンガポールから30名を招待した。 その後、順次対象とする国・地域を拡大していったが、1992年から原点に戻り、アジア・オセアニアに絞ることとした。昨年までの総参加者数は1,286名にのぼる。
【2006年までの国・地域別参加者数、及び2007年度参加予定者数】
注)香港からの参加者は、98年から中国へ計上
以 上 |
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