プレスリリース
JAL、2007年度下期貨物事業 機材・路線便数計画を一部修正
第07092号
JALは貨物事業(JALCARGO)の2007年度下期機材・路線便数計画を一部修正することを決定しました。2007年度末までに、ボーイング747在来型貨物機(747F)を当初計画対比で2機前倒し退役させるとともに、ボーイング747-400型貨物機(744F)の機材稼動を向上させ、安定的・継続的な供給を図りつつ、収益性の向上を図ります。
JALは現中期経営計画において、2009年度末までに747Fを退役させ、744Fやボーイング767型貨物機(767F)に順次置き換えていくこととしています。07年度は747Fを5機退役させる計画としていましたが、燃油価格が高止まりする中、更なる収支改善のため、2008年3月末までに2機追加退役させることといたしました(表1)。
退役促進とともに、744Fの稼動向上のため、これまで2地点寄航(コ・ターミナル運航)していた太平洋線を原則として単純往復化、特に西海岸路線は往復直行便と致しました(表2)。これにより、これまで1機で太平洋線を週間3往復させていた機材稼動を、週間4往復に引き上げることが可能となり(1機当たりの稼働率が15%程度向上)、747Fの退役を前倒ししても、全体の運航便数は週間77便から75便へと、ほぼ現状を維持することができます(表3)。
なお、今後の744Fと767Fの導入計画に変更はありません。
2007年度上期の日本発航空貨物総需要は前年実績をやや下回って推移する中、JALCARGOは半導体製造装置など輸送時に高度の技術が求められる品目の活発な荷動きなどを背景として、お客さまのニーズに応えてまいりました。
また新たに767Fを投入し、本年7月から天津、青島、ジャカルタへの乗り入れを開始し、10月末からは、いよいよホーチミンシティへの運航を開始いたします。
今後もアジア・中国を中心に航空貨物輸送の需要は拡大すると見込まれる中、JALCARGOは大型機・中型機・旅客便ベリースペースのベストミックスで供給体制を柔軟に変更させ、お客さまの物流ニーズにお応えし、収益性の向上を目指してまいります。
以 上
【表1: JALCARGOの貨物機材数】
|
2006年度末 |
2007年度末 (当初計画) |
2007年度末 (修正計画) |
747在来型機 |
9機 |
4機 |
2機(▲2機) |
747-400型機 |
5機 |
7機 |
7機 |
767型機 |
0機 |
3機 |
3機 |
計 |
14機 |
14機 |
12機(▲2機) |
【表2: 太平洋線路線変更(12月までは現計画通り、1月以降の変更点)
現計画 |
変更後 |
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成田=サンフランシスコ=ロサンゼルス |
5 |
|
|
成田-ロサンゼルス-サンフランシスコ-成田 |
1 |
|
|
成田=ロサンゼルス |
1 |
成田=ロサンゼルス |
7 |
成田-シカゴ-ニューヨーク-成田 |
1 |
成田-シカゴ-ニューヨーク-成田 |
1 |
成田=シカゴ |
5 |
成田=シカゴ |
5 |
成田-アトランタ-ニューヨーク-成田 |
3 |
|
|
成田-シカゴ-アトランタ-成田 |
2 |
|
|
成田=ニューヨーク |
3 |
成田=ニューヨーク |
6 |
8路線 |
21便 |
4路線 |
19便 |
*シカゴ、アトランタ、ニューヨーク線は往復アンカレジ経由
*変更後、サンフランシスコ発着貨物については、旅客便及びロサンゼルスをゲートウェイとしたロード・フィーダー・サービス(陸送)で従前同様の輸送サービスをご提供します。
*変更後、アトランタ発着貨物については、ニューヨーク又はシカゴをゲートウェイとしたロード・フィーダー・サービス(陸送)で従前同様の輸送サービスをご提供します。
*上記路線計画は、関係官庁の認可を前提としております。
【表3: JALCARGO路線便数計画一覧表(週間ベース)】
|
現計画(11-12月) |
当初計画(1-3月) |
変更後(1-3月) |
太平洋線 |
21便 |
21便 |
19便(▲2便) |
欧州線 |
7便 |
7便 |
7便 |
中国線 |
21便 |
21便 |
21便 |
香港線 |
11便 |
11便 |
11便 |
東南アジア線 |
13便 |
13便 |
13便 |
国内区間 |
4便 |
4便 |
4便 |
計 |
77便 |
77便 |
75便(▲2便) |
* 11-12月は1-3月の当初計画からの変更なし
*印刷をされる方はこちらをご利用下さい。
JGN07092.pdf