プレスリリース
アジア初!JALバイオ燃料フライトを実施
第08035号
今般JALは、ボーイング社、プラットアンドホィットニー社 (以下P&W社)と共同で、環境に配慮した代替燃料開発促進を目的に、非食物系バイオ燃料を用いたバイオ燃料デモンストレーションフライト(JALバイオ燃料フライト)を行うことに合意いたしました。今後2008年8月頃に使用するバイオ燃料を決定し、2008年度中にアジアで初めてのバイオ燃料フライトを国内で実施する予定としております。
「JALバイオ燃料フライト」には、P&W社製JT9Dエンジンを装着したボーイング747型機(ジャンボ機)を使用する予定です。燃料タンクに混合バイオ燃料※と従来のジェット燃料を分けて搭載し、4基あるうち1基のエンジンはバイオ燃料を使用し、残り3基のエンジンは通常のジェット燃料を用いてフライトします。また使用されるバイオ燃料はジェット燃料と同等の厳しい基準を満たすため、航空機やエンジンに特別な改修や改造は実施いたしません。
※混合バイオ燃料:バイオ燃料と従来のジェット燃料を混合したもの
使用するバイオ燃料は、地球環境や人類の発展に追加負荷を与えない非食物系の中でも特に「第二世代バイオ燃料」より選定することとしております。植物より作られるバイオ燃料は、供給の持続可能性や二酸化炭素排出量の削減等の効果が見込まれる一方で、食物系の植物もバイオ燃料の原料となりうるために、人類から食糧を奪い、また自然の生態系を壊す可能性が危惧されております。「JALバイオ燃料デモフライト」では、二酸化炭素の排出量削減につながり、かつ食糧と競合しない非食物系で、かつ生産効率のよい「第二世代バイオ燃料」を使用いたします。
JALはこれまでも航空機航路の大気観測、シベリア等森林火災の発見協力など様々な環境社会活動を実施してまいりましたが、このバイオ燃料フライトの実施により、バイオ燃料の開発を促進し、またバイオ燃料の実用化に対して貢献してまいります。
以 上
(添付: JALの環境へ対する取組み)
添付 JALの環境に対する取組み 「空のエコ」について
【環境社会活動の推進】
JALのネットワークを活用し、JALだからできる環境社会活動を実施しております。
■高度1万メートルの大気を採取し、気候変動のメカニズム解明をサポート。
(1993年より開始。 大気観測器を共同開発し、現在5機の航空機で実施中)
■シベリア、アラスカ、インドネシアの世界最大級の二酸化炭素吸収源である森林を上空から観測、森林火災の情報提供。(2007年度発見件数 172件)。
■次世代を担う子供たちへ環境意識の向上を目的とした運航乗務員による出前講座「そらいく」を開催。(2007年度 13回実施、2008年は4-6月に5回実施)。
■中国内蒙古の沙漠化防止のための緑化技術を研究しグリーンベルトを設定する活動団体への支援。
【二酸化炭素排出量削減への取組み】
JALの航空機が排出する二酸化炭素量を、2010年度までに1990年対比で有効トンキロ輸送量あたり20%削減いたします。
■機材更新による燃費効率の向上。
■適正高度の選択や新着陸方式(テイラード アライバル)など、地球環境に配慮した運航の実施。
■航空機エンジン水洗いによる燃料効率の改善。
■軽量機内食器や軽量貨物コンテナーなど、航空機軽量化による燃料使用量の削減。
JAL環境へ取組みの象徴として、2008年6月1日より、尾翼を緑に塗装したJALエコジェットを運航し、地球環境保全の大切さを呼びかけています。
その他、騒音対策、水質汚濁防止、リサイクルの推進、廃棄物の削減等の「空のエコ」プロジェクトについては、http://www.jal.com/ja/environment/ をご覧下さい。
*印刷をされる方はこちらをご利用下さい。
JGN08035.pdf