プレスリリース
JAL、 ハワイ線で新経路設定方式(UPR方式)試行運用を開始
第08066号
JALグループは8月11日より、日本・ハワイ間においてUPR(USER PREFERRED ROUTE)方式を試行運用することといたしました。UPR方式の導入により、航空機の離陸時間に合わせ、最新の気象状況および航空機材を考慮した安全でより効率の良い飛行経路を航空会社が任意に作成・運航する事が可能となります。これにより、飛行経路・飛行時間の短縮による運航効率の向上や燃料消費削減・CO2削減等の環境負荷軽減を図ります。
現在、日本とハワイ間においては、24時間前の気象予報に基づいて管制機関が1日2経路設定する飛行経路を航空会社は使用しています。このため航空機の出発時刻においては気象予報が変化していることもあり、また、選択できる飛行経路が基本的に2ルートのため、最適な飛行経路が乖離することがあります。また、航空機材によって運航性能が異なるため、最適経路が機材によって異なることもあります。
航空機上装置と地上管制システムが技術的に発達し、航空機の位置をより正確に把握および予測することができるようになったことを背景に、2007年11月より日本・ハワイ間におけるUPR導入を国土交通省および米国連邦航空局が安全検証を続けた結果、2008年8月11日よりUPR方式が試行運用されることとなりました。
JALグループは、成田=ホノルル/コナ、大阪=ホノルル、名古屋=ホノルルの定期便(年間約4400便/片道)および日本=ハワイの臨時便・チャーター便(約300便/片道-2007年度実績)でUPR方式の試行運用を開始することといたします。
本方式の導入によりJAL便の日本・ハワイ間のCO2削減量は4700トン、燃料使用削減量は約340万ポンド(193万リットル、ドラム缶9600本分)、燃油費削減効果1億8000万円を想定しています。
JALはこれからも環境負荷軽減、運航効率向上、そして旅客利便性向上の為に新技術の導入に積極的に取り組んで参ります。
以 上
*印刷をされる方はこちらをご利用下さい。
JGN08066.pdf