プレスリリース
JALグループ、客室窓の日よけを活用した環境取り組みの本格運用を開始
第09107号
JALグループは、春から秋にかけて、駐機中に陽のあたる側の窓の日よけを下ろし、機内の温度上昇を抑える環境取り組みを推進していくこととし、国内17空港、海外5空港で本格的に運用を開始いたしました。この取り組みにより、地上において航空機のエアコンに動力を供給する補助エンジン等の使用時間を大幅に短縮することができ、CO2排出抑制が期待できます。
本年7月14日から24日にかけて実施した、窓の日よけを下ろす環境取り組みトライアルにおいて、オーバーナイトステイ便(前日夜に到着し、翌朝出発する便)で清掃時に日よけを下ろすことにより、大型機で平均35分、小型機で21分の空調時間が短縮でき、結果、有効なデータが得られた約650便合計で約55tのCO2排出削減に繋がりました。
また、JALエコジェット(777型機)の日中帯便では、多くのお客さまのご協力により、到着後直ちに陽の当たる側の日よけを下ろしていただいた結果、空調時間を平均23分短縮でき、18便合計で約0.8tのCO2排出削減に繋がりました。トライアルの結果の詳細は、JALホームページ(www.jal.com/ja)をご参照ください。
トライアルを通じて日よけの効果が確認できたことから、オーバーナイトステイ便での取り組みを継続しつつ、取り組み推進の準備を進め、以下のとおり、9月末より順次取り組みを拡大しています。また、更なる対象空港の拡大及び日中帯便での取り組みについては、準備が整い次第、進めてまいります。
1.国内線(JAL/JEX/J-AIR/JTA/JAC便)
(1) オーバーナイトステイ便
4月1日から10月31日までの期間(*)を目安として、下記対象空港におけるオーバーナイトステイ便について、機内清掃時に日よけを下ろし、機内温度上昇を抑える取り組みを実施します。
(*)実施期間は、地域による気候差等を考慮し、空港により調整する場合があります。
・既に実施している空港 : 羽田、伊丹、関西、福岡、新千歳、那覇、鹿児島、名古屋小牧 ・新たに開始した空港 : 中部、小松、広島、徳島、高松、松山、長崎、大分、宮崎 |
(2) 日中帯便
趣旨にご賛同いただけるお客さまにご協力をお願いしながら、駐機中においても日よけを下ろす取組みを、原則として全ての便で実施できるよう、早急に準備を行い,順次実施してまいります。
2.国際線(JAL/JAZ便)
2009年10月1日現地到着便から、ホノルル空港、ロサンゼルス空港、香港空港、グアム空港、台北空港の5空港において、趣旨に賛同いただけるお客さまにご協力をお願いしながら、駐機中に日よけを下ろし、機内温度の上昇を抑える取り組みを開始しました。
JALグループは、小さな工夫を重ねて環境負荷を減らし、「空のエコ」を推進してまいります。お客さまには、引き続きこの取り組みへのご理解、ご協力をどうぞよろしくお願いします。
以上
*印刷をされる方はこちらをご利用下さい。
JGN09107.pdf