プレスリリース
JAL、貨物事業の新しい方向性を決定
第09202号
JALは貨物事業のビジネスモデルを、旅客便の貨物室(ベリー)活用に特化した形に転換することを決定しました。これに伴い貨物専用機による運航は、2010年10月末を目処に休止いたします。
JALは1959年5月2日に初めて貨物専用便(ダグラスDC-4型チャーター機)を羽田=サンフランシスコ線に就航させ、また同年11月25日には改造DC-6B型のセミカーゴ機を導入しました。それ以来、JALの貨物事業は約50年にわたって旅客便ベリーと貨物専用機を併用したビジネスモデルを採用し、JALCARGOという愛称で数多くのお客さまにご愛顧を頂きながら、日本経済の成長とともに事業規模とネットワークを拡大させてまいりました。
しかしながら、国際航空貨物輸送の市場環境に引き続き厳しさが見込まれる中、「旅客便ベリーと貨物専用機を併用するビジネスモデル」から、「旅客便ベリーの活用に特化したビジネスモデル」に転換し、安定した収益を確保できる体制の構築を図ることが貨物事業の早期黒字化につながると判断いたしました。
今後は、高品質で日本発着最大のネットワークを持つJALの国際線旅客便と豊富な国内線旅客便のベリーを活用し、これまで以上にサービスと品質に磨きをかけて、きめ細かくお客さまのニーズにお応えしてまいります。また、今秋に迫った羽田空港の国際化に伴い、JALの国内線・国際線を利用した一貫輸送サービスをご提供することで、日本の物流のさらなるスピードアップと効率化にも貢献できるよう努めてまいります。
JALCARGOは今後もお客さまの利便性向上に努めてまいりますので、引き続きご愛顧いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
【旅客便ネットワーク(2010年夏ダイヤ)】
国内線 134路線、1日904便(片道)
*2010年夏ダイヤの旅客便貨物室による供給量は、貨物専用機による供給量の約3倍に相当します。(ATKベース)
以 上
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JGN09202.pdf