プレスリリース
JALグループ 平成24年3月期 第2四半期連結業績の概況
第11103号
JALグループは、本日、平成24年3月期の第2四半期連結業績の概況(平成23年4月1日~9月30日)について取りまとめました。
昨年度実行した不採算路線の徹底的な整理に続き、路線ごとの投入機材の見直しを継続的に行ったほか、燃油費等の各種費用の徹底的な削減を推進するとともに、本年4月から導入した部門別採算制度に伴う採算意識の向上等により、更なる経営の効率化を実現すると同時に、事業環境変化へのリスク耐性の強化を図りました。その結果、当期のグループ連結売上高は5,998億円、営業費用は4,936億円となり、営業利益は1,061億円、経常利益は1,031億円、四半期純利益は974億円となりました。概要は以下の通りです。
1.JALグループ連結業績(4~9月)
(単位:億円)
|
平成24年3月期 第2四半期決算 |
グループ連結売上高 |
5,998 |
(国際旅客) (国内旅客) (国際・国内貨物) (その他) |
(1,908) (2,433) (392) (1,264) |
営業費用 |
4,936 |
営業利益 |
1,061 |
経常利益 |
1,031 |
四半期純利益 |
974 |
*億円未満切り捨て
2.連結業績の概要
(国際旅客)
・供給については、昨年度の不採算路線の徹底的な整理と機種数の削減に続き、今年度においても投入機材見直しを継続的に行う一方で、需要が旺盛な路線の機材大型化や臨時便の設定等、需要に対応した適正な供給調整を行った結果、有効座席キロベースで前年同期比28.2%の減少となりました。
・需要については、震災による影響が残る中、夏季休暇の長期化・分散化と円高効果に加え、旺盛な夏季需要に対応した期間限定特別運賃の設定等により、海外旅行の需要喚起を図った結果、有償旅客キロベースで前年同期比34.9%減少し、有償座席利用率は同7.0ポイント低下の68.0%となりました。
・この他、アメリカン航空との共同事業を積極的に推進し、共同運賃の設定や、両社便のダイヤ調整等による乗継利便性の向上、夏季需要喚起策の積極的な展開等により、収入の極大化を図った結果、旅客収入については、1,908億円となりました。
(国内旅客)
・供給については、昨年度の不採算路線の徹底的な整理と機種数の削減に続き、今年度においても投入機材の継続的見直しに加え、震災への対応として東北地方への臨時便の運航、7月以降の国内線需要の回復に合わせ、羽田=札幌線・福岡線・沖縄線等の機材大型化や臨時便を運航した結果、有効座席キロベースで前年同期比23.0%の減少となりました。
・需要については、自治体や企業と連携し、機内誌や機内ビデオ等を通じて、各地域の魅力を集中的に発信する地域活性化プロジェクト“JAPAN PROJECT”の推進や、運賃制度の改定・新設等、利便性向上に資する施策を実施するなどの需要喚起を図った結果、有償旅客キロベースで前年同期比22.7%減少し、有償座席利用率は同0.2ポイント上昇の62.5%となりました。
・この他、羽田=札幌線・北九州線・福岡線・沖縄線での「特便割引」について、航空券購入期限を変更することによる利便性の向上、また、7月~9月の間、お盆・三連休を含む全期間・全路線に初めて特別運賃を設定するなど、需要喚起策を積極的に展開した結果、旅客収入については、2,433億円となりました。
(国際・国内貨物)
・国際貨物においては羽田国際化を契機とした国内線・国際線の接続サービスによる地方発着貨物の需要喚起を引き続き図るとともに、震災に関連し、自動車部品等の輸送需要に対応しましたが、昨年度来継続している供給減により、国際有償貨物トンキロベースで前年同期比52.2%減少となり、収入については、270億円となりました。
・国内貨物においては震災以降、陸上・海上輸送の代替として航空輸送へシフトした貨物需要に対応し、また7月以降は北海道・九州・沖縄線で特に旺盛であった生鮮品の輸送需要に応えるなど物量の確保に努めました。輸送実績については、ダウンサイジングによる供給の大幅縮小により、国内有償貨物トンキロベースで前年同期比17.4%の減少となり、収入は121億円となりました。
3.JALグループ連結財政状況
連結財政状況 |
平成24年3月期 第2四半期決算 |
平成23年3月期 |
増減 |
総資産(億円) |
12,299 |
12,065 |
234 |
純資産(億円) |
3,091 |
2,182 |
909 |
自己資本比率(%)(注1) |
23.3 |
16.5 |
6.8 |
有利子負債残高(億円) |
4,376 |
4,840 |
▲463 |
D/Eレシオ(注2) |
1.5 |
2.4 |
▲0.9 |
*億円未満切り捨て
(注1)自己資本は純資産合計から少数株主持分を控除しています。
(注2)D/Eレシオ=有利子負債残高÷自己資本
4.JALグループ連結業績予想
・ 第2四半期までの業績は概ね堅調に推移しておりますが、第3四半期以降はギリシャの財政危機に端を発した欧米の経済不安や為替影響、タイにおける洪水災害の長期化等により事業環境の不透明感が強まっております。
・ このような状況の中で当社は、より一層の費用削減を図ると共に、収入の極大化に努めてまいります。
以上により、平成24年3月期の通期業績予想は以下の通りです。
(億円) |
売上高 |
営業利益 |
経常利益 |
当期純利益 |
平成24年3月期 通期連結業績予想 |
11,500 |
1,400
|
1,300 |
1,200 |
以上
*印刷をされる方はこちらをご利用下さい。
JGN11103.pdf