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決算・株式・経営

JALグループ 平成24年3月期 第3四半期連結業績の概況

  第11151

 

JALグループは、平成243月期の第3四半期連結業績の概況(平成232011年)年41日~1231日)について取りまとめました。

 

当社は、路線ごとの投入機材の見直しを継続的に行ったほか、一層の増収に向けた施策を展開する一方で、燃油費等の各種費用の徹底的な削減を推進するとともに、部門別採算制度の活用による各部門の採算意識を向上させることで更なる経営の効率化を実現すると同時に、事業環境変化へのリスク耐性の強化を図りました。その結果、当期のグループ連結売上高は9,091億円、営業費用は7,474億円となり、営業利益は1,616億円、経常利益は1,560億円、四半期純利益は1,460億円となりました。概要は以下の通りです。

 

1JALグループ連結業績(412月)

(単位:億円)

平成243月期

3四半期決算

グループ連結売上高

9,091

(国際旅客)

(国内旅客)

(国際・国内貨物)

(その他)

(2,889)

(3,672)

(598)

(1,930)

営業費用

7,474

営業利益

1,616

経常利益

1,560

四半期純利益

1,460

*億円未満切り捨て

 

2連結業績の概要

 

(国際旅客)

・供給については、今年度においても投入機材の見直しを継続的に行い、需給適合による収益性の改善と事業変化への対応力の強化に努めました。また、10月に発生したタイの大規模洪水による旅客需要の減少に、一部の便で減便を実施するなど需要減少に柔軟に対応しました。一方、需要の伸びの著しいデリー線において増便するなど旺盛なビジネス需要の取り込みを図りました。加えて、夏季以降回復基調に転じている日本発観光需要獲得のため、ホノルル線で機材大型化を実施し、需要変動に即応し収益性の向上に努めました。有効座席キロベースでは、昨年度来継続している供給減もあり、前年同期比21.2%の減少となりました。

 

・需要については、円高効果に加え、夏季以降回復基調に転じている日本発観光需要の取り込みのため、期間限定特別運賃の設定等により、海外旅行の需要喚起を図りました。その結果、昨年度来の供給減もあり、有償旅客キロベースで前年同期比27.5%減少し、有償座席利用率は同6.0ポイント低下の68.8%となりました。

 

・この他、アメリカン航空との共同事業を積極的に推進し、共同運賃の設定に加え、対象地域の拡大(中国=(日本)=米国)、両社便のダイヤ調整等による乗継利便性の向上、また、カナダ国内線におけるウェストジェット航空とのコードシェア開始に伴う割引運賃の設定、斬新な機内サービスの展開等により、収入の極大化を図った結果、旅客収入については、2,889億円となりました。

 

(国内旅客)

・供給については、今年度においても需給適合等による収益性の改善を継続的に図り、夏季以降の国内線需要の回復に合わせ、羽田=札幌線・沖縄線等の機材大型化や臨時便の運航、また、10月末から羽田=秋田線・岡山線等、6路線で増便を行いました。有効座席キロベースでは、昨年度来継続している供給減もあり、前年同期比17.7%の減少となりました。

 

・需要については、自治体や企業と連携し、機内誌や機内ビデオ等を通じて、各地域の魅力を集中的に発信する地域活性化プロジェクト“JAPAN PROJECT”の毎月展開、新運賃制度の対象路線拡大等、利便性向上に資するあらゆる施策を実行し、需要喚起を図りました。その結果、昨年度来の供給減もあり、有償旅客キロベースで前年同期比16.9%減少しました。また、有償座席利用率については、夏季以降の国内線需要の回復を受け、前年同期比0.7ポイント増加の63.3%となりました。

 

・この他、また、「先得割引」については年末年始期間でもご利用期間を拡大するなど、需要喚起策を積極的に展開した結果、旅客収入については、3,672億円となりました。

 

(国際・国内貨物)

・国際貨物においては、羽田国際化を契機とした国内線・国際線の接続サービスによる地方発着貨物の需要喚起を引き続き図ったほか、震災に関連する自動車部品等の輸送需要への対応、10月に発生したタイの大規模洪水時における一部機材の大型化による緊急輸送需要の取り込み、医薬品等の高付加価値貨物の温度管理輸送等、需要の確実な取り込みを機動的に行いました。その結果、昨年度来継続している供給減もあり、国際有償貨物トンキロベースで前年同期比44.2%減少となり、収入については、406億円となりました。

 

・国内貨物においては震災以降、陸上・海上輸送の代替として航空輸送へシフトした貨物需要に対応しました。また、北海道・九州・沖縄線で特に旺盛であった生鮮品の輸送需要に応えるなど物量の確保にも努め、年末期間の国内輸送需要には旅客需要増により設定された臨時便も積極的に活用しました。その結果、ダウンサイジングによる供給の大幅縮小もあり、国内有償貨物トンキロベースで前年同期比13.8%の減少となり、収入は191億円となりました。

 

 

3JALグループ連結財政状況

連結財政状況

平成243月期

3四半期決算

平成233月期

増減

総資産(億円)

10,464

12,065

1,600

純資産(億円)

3,612

2,182

1,430

自己資本比率(%)(注1

32.3

16.5

15.8

有利子負債残高(億円)

2,308

4,840

2,532

D/Eレシオ(注2

0.7

2.4

1.8

                         *億円未満切り捨て

(注1)自己資本は純資産合計から少数株主持分を控除しています。

(注2D/Eレシオ=有利子負債残高÷自己資本

 

 

4JALグループ連結業績予想

・国際旅客において、円高を背景とした日本発観光需要が好調に推移したほか、国内旅客においても各種運賃施策を展開したことから、第2四半期決算発表時の業績予想を上回る見込みです。平成243月期の通期業績予想は以下の通りです。

                             (単位:億円)

(億円)

売上高

営業利益

経常利益

当期純利益

平成243月期

通期連結業績予想

11,900

1,800

1,700

1,600

 

以上

 

 

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