プレスリリース
JALサンフランシスコ線、環境負荷を軽減する路線として認定
第13126号
JALのサンフランシスコ線が、アジア・太平洋における環境保全の促進のための国際的な取り組み ASPIRE*(ASia and Pacific Initiative to Reduce Emissions)から、環境負荷を軽減する運航方式を導入している路線として、日本で初めて認定されました。当路線では燃料効率が良く環境負荷を軽減する、以下の3つの運航方式を導入し、燃料使用量年間約46万ポンド(25万リットル、ドラム缶1,250本分)、CO2排出量年間約658トンの削減を想定しています。JALの同路線を中心とした環境負荷軽減への具体的な取り組みは、以下のとおりです。
① UPR(User Preferred Route)
最新の気象予報などを考慮して、航空会社が作成した効率の良い経路を飛行する方式(強い向かい風を避けたり、追い風を利用するなどして、燃費を良くすることができます。)
JALの適用路線 : ハワイ、オーストラリア、北米西海岸の路線(サンフランシスコ線を含む)
② CDO(Continuous Descent Operations)
到着機がエンジン推力を絞って最適な降下率で連続的に降下していく方式(段階的な降下は行わないので、燃費を良くすることができます。)
JALの適用空港 : サンフランシスコ国際空港、関西国際空港
③ 30マイルの管制間隔
太平洋上を飛行中の航空機同士の間隔限度を30マイルに縮小することで、利用可能な高度や経路の選択肢を増やし、効率良く飛行する方式(通常50マイルのところ、航法精度の高い航空機は短い間隔で飛行できるので、より希望に沿った飛行ができます。)
JALの適用路線 : ハワイ、北米の路線(サンフランシスコ線を含む)
*ASPIREとは
米国連邦航空局、オーストラリア管制会社、ニュージーランド管制会社、国土交通省航空局、シンガポール民間航空庁、タイ管制会社が中心となり、アジア・太平洋の環境保全のため、航空機からの排出ガスを抑える国際的な取り組みで、2008年2月に設立されました。環境負荷を軽減する運航方式を一定以上導入している路線は、「ASPIRE Daily」として認定を受けます。JALは国土交通省航空局の協力のもと各運航方式導入を進め、サンフランシスコ線の認定を受けることができました。右図の黒線は各国エアラインの認定済みの路線で、赤点線が今回認定された、JALのサンフランシスコ線になります。
*印刷をされる方はこちらをご利用下さい。
20131003_JGN13126_ASPIRE.pdf