プレスリリース
JAL、パイロット訓練において日本初となるMPL訓練を導入
第13137号
JALは、今後のパイロットの養成にあたり、今般、COAA社(CAE Oxford Aviation Academy Phoenix Inc.)(*1)と契約を締結し、日本初となるMulti-crew Pilot License(以下「MPL」)を取得する訓練を、弊社社員を対象に2014年4月から開始する予定です。
MPLは、エアラインのパイロットのうち、副操縦士に求められるライセンスで、2006年にICAO(国際民間航空機関)で規定され、2012年に日本においても法制化された新しい制度です。MPLの養成課程では、常に最新の訓練手法を取り入れ、従来とは異なり、初期段階からマルチクルー(機長と副操縦士の2人)の運航を前提に訓練することで、エアラインのパイロット養成に適した体系となっています。海外では数年前から複数のエアラインで導入され、現在、既に多数のMPL訓練による副操縦士が運航に従事しています。
JALのMPL訓練では、当初より乗務する航空機を特定し4つのフェーズで一貫した訓練を進めます。
・ Coreフェーズ (小型単発プロペラ機による訓練)
・ Basicフェーズ (小型双発ジェット機によるマルチクルー運航の基礎と計器飛行)
・ Intermediateフェーズ (JALが運航するジェット機の運航に関する訓練)
・ Advancedフェーズ (JALが運航するジェット機の型式限定ライセンス取得訓練)
このうち、CoreフェーズとBasicフェーズをCOAA社に委託し、米国アリゾナ州フェニックスで訓練を実施します。詳細については、別紙「MPL訓練と従来方式との比較」をご参照ください。
MPL訓練が実現すると、従来方式よりも訓練期間が約6カ月短縮となりますが、「航空機の操縦操作や手順に関する能力」に加えて、エアラインの運航に求められる「2人のパイロットがチームとなって安全運航を遂行する能力」が初期段階から身につき、効果的なパイロット養成が可能となります。
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(*1) COAA社について(本社:英国)
世界5大陸11カ所に飛行訓練学校を持つ、基礎訓練では世界最大級のパイロット訓練機関。海外他社のMPL訓練を受託し、実績を上げている。CAE社(CAE Inc.)(*2)が100%出資している。
(*2) CAE社について(本社:カナダ)
エアラインその他へのシミュレーター供給および訓練の分野で世界的な大手法人であり、その品質には定評がある。
(別紙)
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20131021_JGN13137_JAL、パイロット訓練において日本初となるMPL訓練を導入.pdf