プレスリリース
JALグループ 平成26年3月期 第3四半期連結業績
第13208号
JALグループは、本日、平成26年3月期第3四半期連結業績(平成25年4月1日~12月31日)について取りまとめました。詳細につきましては、別紙「平成26年3月期 第3四半期決算短信(連結)」をご参照ください。
当第3四半期におけるわが国経済は、輸出が持ち直し各種政策の効果が発現するなかで、家計所得や投資の増加傾向が続き、景気は回復傾向にあり、消費税率引上げを控えた駆け込み需要も見られました。一方で、海外景気の下振れにより、引き続き、国内景気が下押しされる傾向が見られました。
当社はこのような経済状況のもと、2013年4月30日に発表しました「JALグループ中期経営計画ローリングプラン2013」で掲げた目標を達成するべく、安全運航の堅持を基盤とした上で、経営の効率化を図り、お客さまに最高のサービスを提供できるよう努めました。
以上の結果、当第3四半期におけるグループ連結売上高(営業収益)は9,899億円(前年同期比5.1%増加)、営業費用は8,524億円(前年同期比8.7%増加)となり、営業利益は1,374億円(前年同期比13.1%減少)、経常利益は1,312億円(前年同期比14.9%減少)、四半期純利益は1,235億円(前年同期比12.2%減少)となりました。
1.JALグループ連結業績 (4~12月)
(単位:億円)
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平成25年3月期 第3四半期決算 |
平成26年3月期 第3四半期決算 |
増減 |
前年同期比 |
グループ連結売上高 |
9,420 |
9,899 |
+478 |
105.1% |
(国際旅客) (国内旅客) (国際・国内貨物) (その他) |
(3,083) (3,734) (575) (2,026) |
(3,313) (3,749) (601) (2,235) |
(+229) (+14) (+25) (+209) |
(107.5%) (100.4%) (104.4%) (110.3%) |
営業費用 |
7,838 |
8,524 |
+685 |
108.7% |
営業利益 |
1,581 |
1,374 |
▲206 |
86.9% |
(営業利益率) |
(16.8%) |
(13.9%) |
(▲2.9) |
- |
経常利益 |
1,542 |
1,312 |
▲230 |
85.1% |
四半期純利益 |
1,406 |
1,235 |
▲171 |
87.8% |
*億円未満切り捨て
*%表示は、小数第2位を四捨五入
2.連結業績の概要
(国際線旅客)
・ボーイング787型機の導入拡大等による収益最大化を図るとともに、新シート導入促進等による商品・サービスの向上に努めました。
・路線運営面では、2013年6月1日以降、成田=ボストン・サンディエゴ線、羽田=北京線などで、ボーイング787型機による運航を再開するとともに、7月1日より成田=ヘルシンキ線を開設し、商品競争力の強化・運航コスト効率化を推進しました。
・営業面では、冬期の低需要期の販売促進として近距離アジア向けやヘルシンキ線に期間限定運賃を設定し、また年末期間のビジネスクラスの搭乗率低下対策として、観光目的のお客さま向けにビジネスクラス期間限定運賃を設定し、搭乗率向上による増収を図りました。
・商品面では、全クラスで居住性・機能性を大きく進化させたボーイング777-300ER型機『SKY SUITE 777(スカイスイート777)』を、成田=ロンドン・ニューヨーク・パリ線に加え、成田=ロサンゼルス線に導入しました。(2014年1月からは、成田=シカゴ線へ拡大しています。)さらにボーイング767-300ER型機『SKY SUITE 767(スカイスイート767)』においても、ビジネスクラスには全席通路アクセス可能なフルフラット型座席を、エコノミークラスには『SKY WIDER』を設置し、2013年12月以降、長距離東南アジア線、ホノルル線などに順次拡大しています。また機内でインターネットがご利用いただける『JAL SKY Wi-Fi』を、成田=ニューヨーク・シカゴ・ロサンゼルス・ロンドン・パリ・フランクフルト・ジャカルタ線に導入しました。
・結果、当第3四半期の国際線供給は有効座席キロベースで前年同期比4.4%の増加、需要は有償旅客キロベースで前年同期比4.4%の増加となり、有償座席利用率(L/F)は76.2%(前年同期比0.1ポイント上昇)、国際旅客収入は3,313億円(前年同期比7.5%増加)となりました。
(国内旅客)
・国内線旅客においては、需要喚起策を実施するとともに、需要動向に応じて適宜、運航機材の需給適合を行い、収益性の向上を図りました。
・路線運営面では、羽田・伊丹空港の発着枠拡大に伴い、国内線ネットワークの大幅な拡充を図りました。特に、伊丹空港の発着路線では伊丹=松山線、伊丹=函館線、伊丹=三沢線の定期路線を再開したほか、16路線で計18便の増便を行いました。
・営業面では、2013年10月より「特便割引21」を新たに設定しました。また、年末期間には「先得割引」「スーパー先得」の設定便を拡大し、多くのお客さまにご利用いただきました。また、開園以来オフィシャルスポンサーである東京ディズニーリゾート®30周年を記念したタイアップ企画の展開などにより、観光需要の喚起に努めました。
・結果、当第3四半期の国内線供給は有効座席キロベースで前年同期比2.6%の増加、需要は有償旅客キロベースで前年同期比2.9%の増加となり、有償座席利用率(L/F)は63.7%(前年同期比0.2ポイント上昇)、国内旅客収入は3,749億円(前年同期比0.4%増加)となりました。
(国際・国内貨物)
・国際線貨物においては、秋以降、日本発需要が回復してきたことに加え、海外発の生鮮品を取り込むなど物量を確保し収入の極大化に努めました。結果、依然として厳しい競争環境が続く中、前年を大幅に上回る需要を確保し、当第3四半期の輸送実績については有償貨物トン・キロベースで前年同期比9.8%の増加となり、収入については前年同期比6.1%増加の405億円となりました。
・国内線貨物においては、天候不順の影響で農作物の出荷が不調であったことに加えて、一部貨物の陸送への転移が見られましたが、顧客との関係強化や新規貨物の誘致などによって収入極大化に努めました。結果、当第3四半期の輸送実績については有償貨物トン・キロベースで前年同期比2.0%の増加となり、収入については前年同期比1.2%増加の196億円となりました。
3.JALグループ連結財政状況 *億円未満切り捨て
|
平成25年3月期 |
平成26年3月期 第3四半期 |
増減 |
総資産(億円) |
12,166 |
13,051 |
+885 |
純資産(億円) |
5,831 |
6,881 |
+1,049 |
自己資本比率(%)(注1) |
46.4 |
51.2 |
+4.8 |
オンバランス 有利子負債残高(億円) |
1,601 |
1,282 |
▲319 |
D/Eレシオ(注2) |
0.3 |
0.2 |
▲0.1 |
(注1) 自己資本は純資産合計から少数株主持分を控除しています。 (小数第2位を四捨五入)
(注2) D/Eレシオ=オンバランス有利子負債残高÷自己資本 (小数第2位を四捨五入)
4.JALグループ通期連結業績予想
【通期連結業績予想】 (単位:億円)
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売上高 |
営業利益 |
経常利益 |
当期純利益 |
平成26年3月期 通期連結業績予想 (2013年10月31日発表) |
12,860 |
1,550 |
1,440 |
1,280 |
平成26年3月期 通期連結業績予想 (今回発表通期予想) |
12,910 |
1,580 |
1,470 |
1,480 |
【配当予想】
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期末 |
合計 |
平成25年3月期 配当金 (実績) |
190円00銭 |
190円00銭 |
平成26年3月期 配当金 (予想) |
147円00銭 |
147円00銭 |
【修正の理由等】
・通期連結売上高については、国際線の旅客需要が好調に推移していることなどにより、前回発表予想額と比べて50億円の増加を見込んでいます。一方、通期連結営業費用については、燃油市況の上昇に伴う燃油費の増加やその他費用の増加などに伴い、前回発表予想額と比べて20億円の増加を見込んでいます。結果、通期連結営業利益は、前回発表予想額と比べて30億円の増加を見込んでいます。
・通期連結当期純利益については、営業利益30億円、法人税等調整額150億円、特別利益等20億円の計200億円の増加を見込んでおり、上表の通り修正します。
・従来、当社は配当金総額として、連結当期純利益の20%程度を株主の皆さまへの配当に充てる意向としていましたが、今期以降は、連結当期純利益から法人税等調整額を除いた額の20%程度を株主の皆さまへの配当に充てる方針へと変更します。これは、今期末決算において、税効果会計に基づく法人税等調整額の多額の追加計上を予定しており、当期純利益の大幅な変動が見込まれるためです。税効果会計はその性質上、将来事象の予測や見積もりに依拠しており、今後の状況変化により繰延税金資産に大幅に変動がありうるため、配当金計算に含めないこととしました。
(添付資料)
*詳細はこちらをご覧下さい。
平成26年3月期 第3四半期決算短信.pdf
*印刷をされる方はこちらをご利用下さい。
20140131_JGN13208_JALグループ 平成26年3月期 第3四半期決算.pdf