プレスリリース
JALグループ 平成26年3月期 連結業績
第14023号
JALグループは、本日、平成26年3月期連結業績(平成25年4月1日~平成26年3月31日)について取りまとめました。詳細につきましては、別紙「平成26年3月期 決算短信(連結)」をご参照ください。
当年度の日本経済は、輸出が持ち直し各種政策の効果が発現するなかで、家計所得や投資の増加傾向が続き、景気は回復傾向にあり、消費税率引き上げを控えた駆け込み需要も見られました。一方で、海外景気の下振れにより、引き続き、国内景気が下押しされる傾向が見られました。
当社はこのような経済状況のもと、2013年4月30日に発表しました「JALグループ中期経営計画ローリングプラン2013」で掲げた目標を達成するべく、安全運航の堅持を基盤とした上で、経営の効率化を図り、お客さまに最高のサービスを提供できるよう努めました。
以上の結果、グループ連結売上高(営業収益)は1兆3,093億円(前期比5.7%増加)、営業費用は1兆1,425億円(前期比9.5%増加)となり、営業利益は1,667億円(前期比14.6%減少)、経常利益は1,576億円(前期比15.2%減少)、当期純利益は1,662億円(前期比3.2%減少)となりました。
    1.JALグループ連結業績
(単位:億円)
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 | 平成25年3月期 連結業績 | 平成26年3月期 連結業績 | 増減 | 前年同期比 | 
| グループ連結売上高 | 12,388 | 13,093 | +705 | 105.7% | 
| (国際旅客) (国内旅客) (国際・国内貨物) (その他) | (4,066) (4,852) (755) (2,714) | (4,375) (4,874) (796) (3,046) | (+309) (+21) (+41) (+332) | (107.6%) (100.5%) (105.5%) (112.3%) | 
| 営業費用 | 10,435 | 11,425 | +989 | 109.5% | 
| 営業利益 | 1,952 | 1,667 | ▲284 | 85.4% | 
| (営業利益率) | (15.8%) | (12.7%) | (▲3.0) | - | 
| 経常利益 | 1,858 | 1,576 | ▲282 | 84.8% | 
| 当期純利益 | 1,716 | 1,662 | ▲54 | 96.8% | 
*億円未満切り捨て
*%表示は、小数第2位を四捨五入
    
    2.連結業績の概要
(国際線旅客)
・ボーイング787型機の導入拡大などにより収益最大化を図るとともに、新シート導入促進などによる商品・サービスの向上に努めました。
・結果、当年度の国際線供給は有効座席キロベースで前年同期比3.3%の増加、需要は有償旅客キロベースで前年同期比4.0%の増加となり、有償座席利用率(L/F)は76.5%(前年同期比0.5ポイント上昇)、国際旅客収入は4,375億円(前年同期比7.6%増加)となりました。
(国内線旅客)
・需要喚起策を実施するとともに、需要動向に応じて適宜、運航機材の需給適合を行い、収益性の向上を図りました。
・結果、当年度の国内線供給は有効座席キロベースで前年同期比1.8%の増加、需要は有償旅客キロベースで前年同期比3.2%の増加となり、有償座席利用率(L/F)は64.0%(前年同期比0.9ポイント上昇)、国内旅客収入は4,874億円(前年同期比0.5%増加)となりました。
(国際線・国内線貨物)
・ 国際線貨物においては、秋以降、日本発需要が回復してきたことに加え、海外発の生鮮品を取り込むなど物量を確保し収入の極大化に努めました。結果、依然として厳しい競争環境が続く中、前年を大幅に上回る需要を確保し、当年度の輸送実績については有償貨物トン・キロベースで前年同期比9.7%の増加となり、国際貨物収入は542億円(前年同期比7.4%増加)となりました。
・ 国内線貨物においては、天候不順の影響で農作物の出荷が不調であったことに加えて、一部貨物の陸送への転移が見られましたが、顧客との関係強化や新規貨物の誘致などによって収入極大化に努めました。結果、当年度の輸送実績については有償貨物トン・キロベースで前年同期比1.9%の増加となり、国内線貨物収入については254億円(前年同期比1.5%増加)となりました。
3.JALグループ連結財政状況 *億円未満切り捨て
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 | 平成25年3月期 | 平成26年3月期 | 増減 | 
| 総資産(億円) | 12,166 | 13,401 | +1,235 | 
| 純資産(億円) | 5,831 | 7,110 | +1,278 | 
| 自己資本比率(%)(注1) | 46.4 | 51.5 | +5.1 | 
| オンバランス 有利子負債残高(億円) | 1,601 | 1,342 | ▲258 | 
| D/Eレシオ(注2) | 0.3 | 0.2 | ▲0.1 | 
(注1) 自己資本は純資産合計から少数株主持分を控除しています。 (小数第2位を四捨五入)
(注2) D/Eレシオ=オンバランス有利子負債残高÷自己資本 (小数第2位を四捨五入)
4.JALグループ 平成27年3月期 連結業績予想
グループ連結売上高については、平成26年3月期と比べて406億円の増加を見込んでいます。羽田空港の国際線発着枠の大幅増加による首都圏での競争激化など、今まで以上に厳しい競争環境が想定されています。さらに当社固有の要素として、羽田国際線発着枠が想定を下回った環境の中で、既存路線で確実に収益を確保するのに加え、他社の羽田発着路線と競合する当社の成田発着路線においても、お客さまが常に新鮮な感動を得られるような最高の商品、サービスを提供していきます。
連結営業費用については、平成26年度は円安による燃油費増という厳しい経営環境が継続・拡大するため、平成26年3月期と比べて675億円の増加を見込んでいます。
結果、連結営業利益は、平成26年3月期と比べて267億円減の1,400億円となる見込みです。
(単位:億円)
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 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | 
| 平成27年3月期 連結業績予想 | 13,500 | 1,400 | 1,350 | 1,150 | 
5. 配当方針および当期の配当
当社は、株主の皆さまに対する利益還元を経営の最重要課題のひとつとしてとらえており、将来における企業成長と経営環境の変化に対応するための投資や強固な財務体質構築に資する内部留保を確保しつつ、継続的に配当を行うことにより、株主の皆さまへの利益還元を積極的に行うことを基本方針としています。
当期の配当につきましては、当期の業績や財務状況、今後の経営環境などを総合的に勘案し、1株につき160円の配当とします。
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 | 期末 | 合計 | 
| 平成26年3月期 配当金 | 160円00銭 | 160円00銭 | 
<参考:前回予想 (2014年1月31日発表)>
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 | 期末 | 合計 | 
| 平成26年3月期 配当金(予想) | 147円00銭 | 147円00銭 | 
    *印刷をされる方はこちらをご利用下さい。
     20140430_JGN14023_JALグループ 平成26年3月期 連結業績.pdf
 20140430_JGN14023_JALグループ 平成26年3月期 連結業績.pdf
