プレスリリース
JALグループ 平成27年3月期第2四半期 連結業績
第14162号
JALグループは、本日、平成27年3月期第2四半期 連結業績(平成26年4月1日~9月30日)について取りまとめました。
当第2四半期におけるわが国経済は、景気は緩やかな回復基調が続いているものの、消費税率引き上げに伴う駆け込み需要の反動の長期化などにより、個人消費はこのところ足踏みが見受けられました。世界の景気は緩やかに回復しているものの、アメリカの金融緩和縮小による影響、中国やその他新興国経済の状況、地政学的リスクなどにより、国内景気が下押しされる傾向が見られました。当社の燃料調達コストに影響を与える米国ドルの為替レートについては、8月までは安定的に推移しましたが、9月に入って急速に円安が進みました。
当社はこのような経済状況のもと、平成26年3月26日に発表しました「JALグループ中期経営計画ローリングプラン2014」で掲げた目標を達成するべく、安全運航の堅持を基盤としたうえで、経営の効率化を図り、お客さまに最高のサービスを提供できるよう努めました。
結果として、当第2四半期における営業収益は6,837億円(前年同期比3.7%増加)、営業費用は5,909億円(前年同期比4.9%増加)となり、営業利益は928億円(前年同期比3.1%減少)、経常利益は916億円(前年同期比1.7%増加)、四半期純利益は803億円(前年同期比2.0%減少)となりました。
1.JALグループ連結業績 (平成26年4月1日~9月30日)
(単位:億円)
|
平成26年3月期 第2四半期決算 |
平成27年3月期 第2四半期決算 |
増減 |
前年同期比 |
グループ連結売上高 |
6,593 |
6,837 |
+244 |
103.7% |
(国際旅客) (国内旅客) (国際・国内貨物) (その他) |
(2,222) (2,517) (389) (1,464) |
(2,339) (2,481) (411) (1,604) |
(+117) (▲35) (+21) (+140) |
(105.3%) (98.6%) (105.6%) (109.6%) |
営業費用 |
5,634 |
5,909 |
+274 |
104.9% |
営業利益 |
958 |
928 |
▲29 |
96.9% |
(営業利益率) |
(14.5%) |
(13.6%) |
(▲1.0) |
- |
経常利益 |
901 |
916 |
+15 |
101.7% |
四半期純利益 |
819 |
803 |
▲16 |
98.0% |
*億円未満切り捨て
2.連結業績の概要
(国際線旅客)
・ 羽田空港の国際線発着枠拡大に伴い、昼間時間帯に新たに羽田=ロンドン、パリ、シンガポール、バンコク線の運航を開始しました。加えて、深夜早朝時間帯を活用し、羽田=ホーチミン線を開設しました。これにより、国内線との乗り継ぎを活用した国内地方から海外、また海外から国内地方への需要取り込みを強化しました。
・ 成田空港においては、成田=ニューヨーク、ジャカルタ線をそれぞれ週7便増便して週14便とし、旺盛な北米=アジア需要の取り込みを図りました。
・ 国際線新仕様機材「SKY SUITE(スカイスイート)」の導入を拡大しました。ボーイング777-300ER型機「SKY SUITE 777」については全13機にて、羽田=ロンドン、パリ線、ならびに成田=ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、フランクフルト、ジャカルタ線に運航しております。ボーイング767-300ER型機「SKY SUITE 767」については9機の改修を終え、クアラルンプール、シンガポール、バンコク、大連などアジア路線を中心に展開しました。
・ 以上の結果、旺盛な海外発需要、日本発ビジネス需要に支えられ、当第2四半期の国際線供給は有効座席キロベースで前年同期比3.9%の増加、需要は有償旅客キロベースで前年同期比3.3%の増加、有償座席利用率(L/F)は75.8%(前年同期比0.4ポイント低下)、国際旅客収入は2,339億円(前年同期比5.3%増加)となりました。
(国内線旅客)
・ 羽田発着路線については、伊丹、関西、那覇、岡山線などに加えて、地方自治体と航空会社が共同で地方路線の充実を図る「コンテスト枠」により、羽田=山形線を増便しました。また、羽田発着以外でも伊丹=那覇線など需要が見込まれる路線において増便を実施し、お客さまのさらなる利便性向上を図りました。
・ 5月28日より国内線新仕様機材「JAL SKY NEXT(JALスカイネクスト)」の運航を開始し、居住性と快適性の向上を実現しました。さらには7月23日より、日本の国内線では初となる機内インターネットサービス「JAL SKY Wi-Fi」を開始し、お客さまのスマートフォン、パソコンなどから、機内エンターテインメントのご利用やインターネット接続が可能となりました。機内インテリアのトータルコーディネートにより上質な空間づくりを追求し、機内サービスのさらなる品質向上に努め、多くのお客さまから大変ご好評をいただいております。
・ 以上の結果、当第2四半期の国内線供給は有効座席キロベースで前年同期比3.8%の減少、需要は有償旅客キロベースで前年同期比1.2%の増加、有償座席利用率(L/F)は65.6%(前年同期比3.2ポイント上昇)、国内旅客収入は2,481億円(前年同期比1.4%減少)となりました。
(国際・国内貨物)
・ 国際線貨物においては、特に北米向け需要が伸びるなか、日本発の自動車関連需要などを積極的に取り込むと同時に、レベニューマネジメントを強化し、生鮮品など三国間の経由貨物も効率的に取り込むことで収入の極大化に努めました。当第2四半期の輸送実績については、有償貨物トン・キロベースで前年同期比14.1%の増加となり、収入については前年同期比9.6%増加の288億円となりました。
・ 国内線貨物においては、消費税率引き上げ前の需要増が年度初めまで続いたことや、トラック不足による陸送から航空へのシフトにより需要が一時増加し、また夏場には旺盛な需要を取り込みましたが、当社の供給量の減少により、当第2四半期の輸送実績については有償貨物トン・キロベースで前年同期比3.1%の減少となり、収入については前年同期比2.8%減少の123億円となりました。
3.JALグループ連結財政状況
*億円未満切り捨て
|
平成26年3月期 |
平成27年3月期 第2四半期決算 |
増減 |
総資産(億円) |
13,401 |
14,000 |
+598 |
純資産(億円) |
7,110 |
7,366 |
+255 |
自己資本比率(%)(注1) |
51.5 |
51.1 |
▲0.4 |
オンバランス 有利子負債残高(億円) |
1,342 |
1,129 |
▲212 |
D/Eレシオ(注2) |
0.2 |
0.2 |
▲0.0 |
(注1)自己資本は純資産合計から少数株主持分を控除しています。
(注2)D/Eレシオ=オンバランス有利子負債残高÷自己資本
4.JALグループ連結業績予想
【通期連結業績予想】
(単位:億円)
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売上高 |
営業利益 |
経常利益 |
当期純利益 |
平成27年3月期 通期連結業績予想 (平成26年4月30日発表) |
13,500 |
1,400 |
1,350 |
1,150 |
平成27年3月期 通期連結業績予想 (今回発表通期予想) |
13,400 |
1,580 |
1,550 |
1,350 |
【修正の理由等】
足元の市況を反映し、市況前提の見直しを以下のとおり行いました。
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為替レート (円/米ドル) |
シンガポールケロシン (米ドル/バレル) |
ドバイ原油 (米ドル/バレル) |
前回発表通期予想 |
107.0円 |
125.0ドル |
107.0ドル |
今回発表通期予想 |
104.6円 (下期:107.0円) |
118.7ドル (下期:118ドル) |
105.1ドル (下期:105.0ドル) |
・ 通期連結売上高については、国際線旅客において海外発および日本発ビジネス需要が好調に推移する一方、旅行売上が円安影響により計画を下回っていること、加えて関連会社に対する燃油転売契約を見直し、下期は計画に含めていた燃油転売額を収入・費用双方から差し引くことなどにより、前回発表予想額と比べて100億円の減少を見込んでおります。
・ 通期連結営業費用については、燃油市況下落の影響や、上期に引き続き下期においても費用削減を継続することなどにより、前回発表予想額と比べて280億円の減少を見込んでおります。
・ その結果、通期連結営業利益は前回発表予想と比べて180億円の増加を見込んでおります。
・ 通期連結営業利益の増加により、通期連結経常利益については200億円の増加、通期連結当期純利益については200億円の増加となる見通しであることから、業績予想を修正いたします。
以上
(添付資料)
平成27年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結).pdf
*印刷される方はこちらをご利用下さい。
20141031_JGN14162_JALグループ 平成27年3月期第2四半期 連結業績.pdf