プレスリリース
JALグループ 平成28年3月期第2四半期 連結業績
2015年10月30日
第15145号
JALグループは、本日、平成28年3月期第2四半期 連結業績(平成27年4月1日~9月30日)について取りまとめました。
当第2四半期におけるわが国経済は、個人消費が総じて底堅い動きで推移するなど、景気は緩やかな回復基調が続きました。海外景気についても全般的には回復傾向にありましたが、中国・韓国など一部の地域において、弱さが見られました。他方で、当社の旅客収入に影響を与える訪日外客数は、前年対比で大幅に増加しました。
当社の燃料調達コストに影響を与える原油価格については前年と比較して低水準で推移しましたが、米国ドルの為替レートについては、円安傾向が継続しました。
当社はこのような経済状況のもと、2015年2月18日に発表しました「JALグループ中期経営計画ローリングプラン2015」で掲げた目標を達成するべく、安全運航の堅持を基盤としたうえで、経営の効率化を図り、お客さまに最高のサービスを提供できるよう努めました。
結果として、当第2四半期における営業収益は6,879億円(前年同期比0.6%増加)、営業費用は5,679億円(前年同期比3.9%減少)となり、営業利益は1,199億円(前年同期比29.2%増加)、経常利益は1,226億円(前年同期比33.7%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,033億円(前年同期比28.7%増加)となりました。
1.JALグループ連結業績 (平成27年4月1日~9月30日)
(単位:億円)
| 
 | 平成27年3月期 第2四半期決算 | 平成28年3月期 第2四半期決算 | 増減 | 前年同期比 | 
| グループ連結売上高 | 6,837 | 6,879 | +41 | 100.6% | 
| (国際旅客) (国内旅客) (国際・国内貨物) (その他) | (2,339) (2,481) (411) (1,604) | (2,356) (2,568) (407) (1,547) | (+17) (+86) (▲3) (▲57) | (100.7%) (103.5%) (99.1%) (96.4%) | 
| 営業費用 | 5,909 | 5,679 | ▲229 | 96.1% | 
| 営業利益 | 928 | 1,199 | +271 | 129.2% | 
| (営業利益率) | (13.6%) | (17.4%) | (+3.9pt) | - | 
| 経常利益 | 916 | 1,226 | +309 | 133.7% | 
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 803 | 1,033 | +230 | 128.7% | 
2.連結業績の概要
(国際線旅客)
・日本発業務需要が堅調に推移するとともに中国、東南アジア線を中心として旺盛な訪日需要を大きく取り込んだことで旅客数を伸ばし、旅客収入は前期を上回りました。
・上期ダイヤにおいては、変動する需要に対応するため、成田=モスクワ線を週3便から週4便に増便し、関西=ソウル(金浦)線を運休しました。
・ 国際線新仕様機材「SKY SUITE(スカイスイート)」の導入路線を欧米、東南アジアを中心として、18路線に展開しました。2015年7月からは「SKY SUITE」のシートを装着した787-9型機を成田=ジャカルタ線に投入しました。
・以上の結果、当第2四半期の国際線供給は有効座席キロベースで前年同期比1.0%の増加、需要は有償旅客キロベースで前年同期比6.2%の増加、有償座席利用率(L/F)は79.7%(前年同期比3.9ポイント上昇)、国際旅客収入は2,356億円(前年同期比0.7%増加)となりました。
(国内線旅客)
・昨年度から展開している新仕様機材「JAL SKY NEXT(JALスカイネクスト)」については、羽田空港から各地を結ぶ路線に加えて、伊丹空港発着路線にも順次導入しました。また、2015年8月には過去に運休した地方路線のうち6路線の季節運航を昨年度に引き続き実施しました。
・ご搭乗75日前までにご予約いただける「ウルトラ先得」を新たに設定したことに加えて、お盆などの繁忙期における割引運賃の設定便を拡大したことにより、帰省やご旅行などの目的で多くのお客さまにご利用いただきました。
・以上の結果、当第2四半期の国内線供給は有効座席キロベースで前年同期比1.2%の減少、需要は有償旅客キロベースで前年同期比0.6%の増加、有償座席利用率(L/F)は66.8%(前年同期比1.2ポイント上昇)、国内旅客収入は2,568億円(前年同期比3.5%増加)となりました。
(国際・国内貨物)
    ・国際線貨物においては、日本発着の総需要が前年を下回る中、レベニューマネジメントを強化し、三国間の経由貨物も効率的に取り込むことで収入の極大化に努めました。
当第2四半期の輸送実績については、有償貨物トン・キロベースで前年同期比4.9%の増加となり、収入については前年同期比0.6%増加の289億円となりました。
    ・国内線貨物においては、当社の供給量は減少しましたが、積極的な販売活動により前年を上回る需要を確保しました。
当第2四半期の輸送実績については有償貨物トン・キロベースで前年同期比4.1%の増加となり、収入については前年同期比4.4%減少の117億円となりました。
3.JALグループ連結財政状況
*億円未満切り捨て
| 
 | 平成27年3月期 | 平成28年3月期 第2四半期決算 | 増減 | 
| 総資産(億円) | 14,733 | 15,112 | +378 | 
| 純資産(億円) | 8,007 | 8,557 | +550 | 
| 自己資本比率(%)(注1) | 52.7 | 55.0 | +2.3pt | 
| オンバランス 有利子負債残高(億円) | 1,005 | 833 | ▲172 | 
| D/Eレシオ(注2) | 0.1x | 0.1x | ▲0.0 | 
(注1)自己資本は純資産合計から非支配株主持分を控除しています。
(注2)D/Eレシオ=オンバランス有利子負債残高÷自己資本
4.JALグループ連結業績予想
【通期連結業績予想】
(単位:億円)
| 
 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に 帰属する 当期純利益 | 
| 平成28年3月期 通期連結業績予想 (2015年4月30日発表) | 13,280 | 1,720 | 1,690 | 1,440 | 
| 平成28年3月期 通期連結業績予想 (今回発表通期予想) | 13,470 | 2,040 | 2,020 | 1,720 | 
【修正の理由等】
足元の市況を反映し、市況前提の見直しを以下のとおり行いました。
| 
 | 為替レート (円/米ドル) | シンガポールケロシン (米ドル/バレル) | ドバイ原油 (米ドル/バレル) | 
| 前回発表通期予想 | 118.0円 | 80.0ドル | 63.0ドル | 
| 今回発表通期予想 | 123.4円 (下期:125.0円) | 70.3ドル (下期:71.0ドル) | 56.1ドル (下期:55.0ドル) | 
・ 通期連結売上高については、為替・燃油市況前提の修正に加え、国際線旅客において訪日需要が好調に推移していることを主たる要因として、前回発表予想額と比べて190億円の増加を見込んでおります。
・ 通期連結営業費用については、為替影響による各費用の上昇は想定されるものの、燃油市況下落の影響や費用抑制努力の継続などにより、前回発表予想額と比べて130億円の減少を見込んでおります。
・その結果、通期連結営業利益は前回発表予想と比べて320億円の増加を見込んでおります。
・通期連結営業利益の増加により、通期連結経常利益については330億円の増加、通期親会社株主に帰属する当期純利益については280億円の増加となる見通しであることから、業績予想を修正いたします。
以上
(添付資料)
    *印刷をされる方はこちらをご利用下さい。
     平成28年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結).pdf
平成28年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結).pdf
     20151030_JGN15145_JALグループ 平成28年3月期第2四半期 連結業績.pdf
20151030_JGN15145_JALグループ 平成28年3月期第2四半期 連結業績.pdf
