プレスリリース
JALグループ 平成29年3月期第1四半期 連結業績
第16110号
JALグループは、本日、平成29年3月期第1四半期 連結業績(平成28年4月1日~6月30日)について取りまとめました。
当第1四半期におけるわが国経済は、全体として緩やかな回復基調が続いたものの、個人消費は消費者マインドに足踏みがみられ、海外景気については、英国で欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票が実施され、離脱賛成が多数を占めたことで英国経済ならびに欧州経済の不透明さが増したことに加え、中国における景気の減速をはじめとしてアジア新興国や資源国などにおいて弱さがみられました。また、4月に発生した「平成28年熊本地震」の影響により、九州地区の観光需要に減少傾向がみられました。一方、当社の燃料調達コスト、国際線旅客収入ならびに国際線貨物収入に影響を与える原油価格については前年同期と比較して低水準で推移し、米ドルの為替レートについては、円高傾向で推移しました。
当社はこのような経済状況のもと、2016年2月18日に発表しました「JALグループ中期経営計画 ローリングプラン 2016」で掲げた目標を達成するべく、安全運航の堅持を基盤とした上で、経営の効率化を図り、お客さまに最高のサービスを提供できるよう努めました。
結果として、当第1四半期におけるグループ連結売上高(営業収益)は2,972億円(前年同期比4.8%減少)、営業費用は2,751億円(同比0.2%減少)となり、営業利益は220億円(同比39.1%減少)、経常利益は197億円(同比49.8%減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益は147億円(同比54.9%減少)となりました。
1.JALグループ連結業績 (平成28年4月1日~6月30日)
(単位:億円)
| 
 | 平成28年3月期 第1四半期決算 | 平成29年3月期 第1四半期決算 | 増減 | 前年同期比 | 
| グループ連結売上高 | 3,120 | 2,972 | ▲148 | 95.2% | 
| (国際旅客) (国内旅客) (国際・国内貨物) (その他) | (1,094) (1,099) (205) (721) | (995) (1,094) (154) (727) | (▲99) (▲4) (▲50) (+6) | (90.9%) (99.6%) (75.2%) (100.9%) | 
| 営業費用 | 2,757 | 2,751 | ▲6 | 99.8% | 
| 営業利益 | 362 | 220 | ▲141 | 60.9% | 
| (営業利益率) | (11.6%) | (7.4%) | (▲4.2pt) | - | 
| 経常利益 | 392 | 197 | ▲195 | 50.2% | 
| 親会社株主に帰属する四半期純利益 | 326 | 147 | ▲178 | 45.1% | 
*億円未満切り捨て
2.連結業績の概要
(国際線旅客)
〇 東南アジア線を中心として引き続き海外発の需要が堅調に推移しましたが、日本発の需要が伸び悩みました。
〇 2015年度に開設した成田=ダラス・フォートワース線が大変好調に推移しており、2016年3月20日より週4便から毎日運航へと増便し、さらなるお客さまの利便性向上に貢献しております。また成田=モスクワ線においても、4~6月は週1便増便して4便運航、7~10月はさらに1便増便して週5便運航とし、旅客需要増に対応します。
〇 ビジネスクラスには全席通路アクセスを可能にしたフルフラットシートを、エコノミークラスには標準的な座席配列に比べスペースにゆとりをとった「新・間隔エコノミー」を、それぞれ装着した「SKY SUITE(スカイスイート)」仕様の投入路線拡大を進めております。2016年6月末時点で「SKY SUITE」機材は、777-200ER、777-300ER、787-8、787-9、767-300ER型機合わせて、24路線28便に広がっています。
〇 以上の結果、当第1四半期の国際線供給は有効座席キロベースで前年同期比1.2%の増加、需要は有償旅客キロベースで前年同期比0.4%の増加となり、有償座席利用率(L/F)は78.2%(前年同期比0.6ポイント低下)、国際旅客収入は燃油サーチャージ収入の減少などにより995億円(同比9.1%減少)となりました。
	
	(国内線旅客)
〇 平成28年熊本地震による旅客需要減への対応として、羽田発着九州路線を中心に機材適合を迅速に実施し、収益性の向上に努める一方で、寸断された九州域内の地上交通機関を補完するため、福岡=鹿児島線を中心に多数の臨時便を運航しました。
〇 熊本地震からの復興を応援する取り組みとして、九州発着路線において、通常よりもさらにお得な価格でご利用いただける特別運賃「応援先得」を設定し、帰省やボランティアなどで九州へ移動されるお客さまからの需要にお応えするとともに、ボランティア団体の被災地への無償搭乗や救援支援物資の無償輸送など、被災地支援に最大限協力を行いました。
〇 以上の結果、当第1四半期の国内線供給は有効座席キロベースで前年同期比2.6%の減少、需要は有償旅客キロベースで前年同期比1.7%の減少となり、有償座席利用率(L/F)は63.7%(前年同期比0.6ポイント上昇)、国内旅客収入は1,094億円(同比0.4%減少)となりました。
(国際・国内貨物)
〇 国際線貨物においては太平洋路線をはじめとする需要が減少し、当第1四半期の輸送実績については有償貨物トン・キロベースで前年同期比4.1%の減少となりました。収入については燃油価格下落による燃油サーチャージ収入の減少、外貨建て貨物収入の円高の影響による減少、および精算方法の変更に伴い国際貨物販売手数料を収入とネットすることによる減少などにより、99億円(前年同期比32.6%減少)となりました。
〇 国内線貨物においては、宅配貨物が堅調に推移したものの、当第1四半期の輸送実績については有償貨物トン・キロベースで前年同期比3.8%の減少となり、収入についても競争激化などにより、54億円(同比4.7%減少)となりました。
3.JALグループ連結財政状況
*億円未満切り捨て
| 
 | 平成28年3月期 
 | 平成29年3月期 第1四半期決算 | 増減 | 
| 総資産(億円) | 15,789 | 15,542 | ▲246 | 
| 純資産(億円) | 8,705 | 8,487 | ▲218 | 
| 自己資本比率(%)(注1) | 53.4 | 53.0 | ▲0.4pt | 
| オンバランス 有利子負債残高(億円) | 926 | 798 | ▲128 | 
| D/Eレシオ(注2) | 0.1x | 0.1x | ▲0.0 x | 
(注1)自己資本は純資産合計から非支配株主持分を控除しています。
(注2)D/Eレシオ=オンバランス有利子負債残高÷自己資本
4.JALグループ連結業績予想
既に発表しております平成29年3月期の通期業績予想からの修正はございません。
【参考:2016年4月28日発表】
(単位:億円)
| 
 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 | 
| 平成29年3月期 通期連結業績予想 | 13,430 | 2,010 | 1,930 | 1,920 | 
以上
(添付資料)
	*印刷をされる方はこちらをご利用下さい。
	 平成29年3月期 第1四半期決算短信 [日本基準] (連結).pdf
平成29年3月期 第1四半期決算短信 [日本基準] (連結).pdf
	 20160729_JGN16110_JALグループ 平成29年3月期第1四半期 連結業績.pdf
20160729_JGN16110_JALグループ 平成29年3月期第1四半期 連結業績.pdf
