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第17055号
決算・株式・経営

JALグループ 平成30年3月期第1四半期 連結業績

JALグループは、本日、平成30年3月期第1四半期 連結業績(平成29年4月1日~6月30日)について取りまとめました。
当第1四半期連結累計期間(平成29年4月1日~平成29年6月30日)(以下、「当第1四半期」)におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善し、景気は緩やかな回復傾向が続いており、個人消費や設備投資は持ち直しの動きとなっています。海外景気については、欧州において一部弱さがみられましたが、全般的には緩やかな回復傾向にありました。当社の燃料調達コスト、国際線旅客収入ならびに国際線貨物収入に影響を与える原油価格については、前年と比較して高く推移しているものの、6月に入りOPECの協調減産に対する足並みの乱れなどにより下落しました。一方、米ドルの為替レートについては、前年と比較して概ね同水準で推移しました。
当社はこのような経済状況のもと、平成29年4月28日に発表しました「2017-2020年度JALグループ中期経営計画」で掲げた目標を達成するべく、安全運航の堅持を基盤としたうえで、JALフィロソフィと部門別採算制度によって採算意識を高め、経営の効率化を図り、お客さまに最高のサービスを提供できるよう努めました。
以上の結果、当第1四半期における営業収益は3,148億円(前年同期比5.9%増加)、営業費用は2,900億円(前年同期比5.4%増加)となり、営業利益は247億円(前年同期比12.0%増加)、経常利益は245億円(前年同期比24.6%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は195億円(前年同期比32.9%増加)となりました。

1.JALグループ連結業績 (平成29年4月1日~6月30日)

 (単位:億円)

 

平成29年3月期

第1四半期決算

平成30年3月期

第1四半期決算

増減

前年同期比

グループ連結売上高

2,972

3,148

       +176

105.9%

(国際旅客)

(国内旅客)

(国際・国内貨物)

(その他)

(995)

(1,094)

(154)

(727)

(1,055)

(1,161)

(178)

(752)

        (+60)

        (+67)

        (+24)

       (+24)

(106.1%)

(106.1%)

(115.7%)

(103.4%)

営業費用

2,751

2,900

        +149

105.4%

営業利益

220

247

      +26

112.0%

(営業利益率)

(7.4%)

(7.9%)

    (+0.4pt)

-

経常利益

197

245

          +48

124.6%

親会社株主に帰属する四半期純利益

147

195

         +48

     132.9%

*億円未満切り捨て

2.連結業績の概要

(国際線旅客)
・ 国際線旅客は、引き続き海外発の需要が堅調なことに加え、日本発の需要が好調に推移した結果、前年を超える高いロードファクターとなりました。
・ 路線運営面では、平成29年3月26日より成田=ニューヨーク線の787-8型機運航便を777-300ER型機へ大型化しファーストクラスサービスを開始するとともに、平成29年4月1日より羽田=ニューヨーク線を開設しました。成田=ニューヨーク線、羽田=ニューヨーク線ともに好調に推移しております。また、当社は成田=メルボルン線(平成29年9月1日~)、成田=コナ線(平成29年9月15日~)の開設に加えて、羽田=ロンドン線(平成29年10月29日~)を増便し、ネットワークの拡充を図ってまいります。
・ 営業・サービス面では、中国線で運航を開始し、ご好評をいただいている特別塗装機「JALドラえもんJET」の2号機を羽田=北京線、羽田=広州線にて就航しており、引き続き日本¬=中国路線の利用促進を図っております。また、Dassault Falcon Service社と協働し、当社の定期便(東京=パリ間)とビジネスジェットのチャーターサービスを組み合わせた「JAL FALCONビジネスジェットサービス」の販売を開始しました。
・ 商品面では、パリ航空ショーで開催された、SKYTRAX社の平成29年「ワールド・エアライン・アワード」授賞式典において、当社のエコノミークラスシートが全世界で最も優れていると評価され、平成27年に続き「ベスト・エコノミークラス・エアラインシート」賞を受賞しました。
・ 以上の結果、当第1四半期における国際線供給は有効座席キロベースで前年同期比0.8%の減少、国際旅客収入は燃油サーチャージ収入の増加などにより1,055億円(前年同期比6.1%増加)となりました。

(国内線旅客)
・ 路線運営面では、伊丹発着路線を中心にエンブラエル190型機の運航路線をさらに拡大したことに加え、日本エアコミューターが運航する鹿児島県内の離島路線には、最新鋭のターボプロップ機であるATR42-600型機を新たに投入し、地方ネットワーク路線の利便性・快適性の向上を図りました。
・ 商品面では、「JAL SKY NEXT」運航便にて、日本の国内線では唯一となる「機内Wi-Fiサービス」の無料提供を開始し、国内線の新たな価値の創造に取り組んでいます。また、日本トランスオーシャン航空が運航する737-800型機においても「JAL SKY NEXT」の導入を順次開始し、利便性・快適性の向上に努めています。
・ 空港サービス面では、福岡空港・広島空港にてサクララウンジのリニューアルを行うとともに、羽田空港・新千歳空港・伊丹空港に次いで、福岡空港にも国内線最上級ラウンジとなるダイヤモンド・プレミアラウンジを新設し、飲食サービスのメニュー拡充や提供時間の見直しを実施するなど、ラウンジサービスの品質向上に取り組んでいます。
・ 以上の結果、当第1四半期における国内線供給は、有効座席キロベースで前年同期比0.9%の増加、国内旅客収入は1,161億円(前年同期比6.1%増加)となりました。

(国際・国内貨物)
・国際線貨物においては、昨年第2四半期から回復したマーケット需要が引き続き好調に推移し、日本発着双方の旺盛な需要を取り込むことで対前年を大きく上回る結果となり、当期の輸送実績については有償貨物トン・キロベースで前年同期比124.4%となり、収入については前年同期比125.4%の124億円となりました。
・ 国内線貨物においては、積極的な販売活動により前年を上回る需要を確保しましたが、収入については貨物構成の変化などにより前年同期比98.1%で53億円となりました。

3.JALグループ連結財政状況

*億円未満切り捨て

 

 

平成29年3月期

     

平成30年3月期

第1四半期決算

増減

総資産(億円)

17,287

17,313

+25

純資産(億円)

10,033

9,888

▲144

自己資本比率(%)(注1)

56.2

55.4

▲0.8pt

オンバランス

有利子負債残高(億円)

1,160

1,070

▲90

D/Eレシオ(注2)

0.1x

0.1x

▲0.0x

(注1)自己資本は純資産合計から非支配株主持分を控除しています。
(注2)D/Eレシオ=オンバランス有利子負債残高÷自己資本

4. JALグループ連結業績予想および配当について

【通期連結業績予想】

 (単位:億円)

 

 

売上高

営業利益

経常利益

親会社株主に帰属する当期純利益

平成30年3月期

通期連結業績予想

(平成29年4月28日発表)

13,390

1,420

1,370

1,000

平成30年3月期

通期連結業績予想

(今回発表通期予想)

13,480

1,530

1,460

1,080

【修正の理由】
・通期連結売上高については、当四半期における国際線旅客単価、国内線旅客需要および貨物需要がそれぞれ想定を上回ったこと、第2四半期以降も想定どおりの進捗を見込んでいることから、前回発表予想額と比べて90億円の増加を見込んでおります。
・通期連結営業費用については、当四半期における費用の効率化が計画どおり進捗したことに加え、燃油市況が想定を下回ったこと、第2四半期以降も想定どおりの進捗を見込んでいることから、前回発表予想額と比べて20億円の減少を見込んでおります。これらを反映した通期連結営業利益は前回発表予想額と比べて110億円の増加を見込んでおります。
・通期連結経常利益については90億円の増加、通期親会社株主に帰属する当期純利益については80億円の増加となる見通しであることから、平成30年3月期の業績予想を上表のとおり修正します。

【配当予想】

 

 

中間

期末

合計

平成30年3月期

配当金予想

(平成29年4月28日発表)

 

45

 

45

 

90

平成30年3月期

配当金予想

(今回発表通期予想)

 

48

 

48

 

96

【修正の理由】
・通期の連結業績予想の修正を踏まえ、平成30年3月期の年間配当金予想を1株当たり96円、うち中間配当金予想を1株当たり48円にそれぞれ修正します。

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