プレスリリース
VRを活用した整備訓練トライアルを実施
~体感しながら学習する、整備士の新たな訓練機会を創出します~
JALは、エンブラエル170型機、190型機の整備士が国家資格を取得する際の訓練の一部で、VR(仮想現実)を取り入れた訓練のトライアルを実施します。実際の飛行機が身近にない環境でも、VR空間で実際の整備作業に近い訓練機会を創出することで、整備作業の習熟度向上を目指します。
近年、航空機の信頼性が高まり不具合が減少する中で、整備士が実際の飛行機で作業を経験する機会も減少しています。そのため、実際の飛行機に近い環境で、整備士自身が体感しながら学習する機会を創出することが求められてきました。
この度、JALと東芝システムテクノロジー株式会社(本社:東京都府中市、取締役社長:阿部 庸子氏)は、整備作業の際に必要となるエンジン試運転の工程を、CGで再現したVR訓練教材を開発しました。エンブラエル170型機、190型機の整備訓練教官の監修により制作したVR空間では、実際の音声や計器の動きが忠実に再現されています。このため、整備士は実際の飛行機に近い環境で、体を動かしながら、時間や場所を問わずエンジン試運転作業を学ぶことができます。さらに、訓練後にはテストモードにて動作の正誤確認が可能なため、整備士は自身の習熟度を確認しながら、効果的に学習できます。
JALは今後も、最新のテクノロジーも活用していくことで、航空機の運航を支える人材育成の取り組みを進め、安全運航を堅持してまいります。
■トライアル概要
整備士の訓練では、コックピットの模型やシミュレーターを使って操作の学習を行っています。今回は、VRを補助的なツールとして訓練課程に追加することで、操作の習得が向上するか検証します。
対象:エンブラエル170型機、190型機の整備士養成訓練 期間:2019年7月~9月
本件は、JAL Innovation Lab(*1)によるプロジェクトです。
(*1)2018年5月29日付プレスリリース 第18024号
『オープンイノベーションの拠点としてJAL Innovation を開設』
参照URL:http://press.jal.co.jp/ja/release/201805/004736.html
以上