プレスリリース
羽田空港における次世代型電動車いすの自動運転の試験走行を実施
~すべての人にシームレスな移動を提供するためのプロジェクトに取り組みます~
(共同リリース)
2019年10月17日
日本航空株式会社
日本空港ビルデング株式会社
WHILL株式会社
日本航空株式会社(所在地:東京都品川区、代表取締役社長:赤坂 祐二、以下「JAL」)、日本空港ビルデング株式会社(所在地:東京都大田区、代表取締役社長執行役員兼COO:横田 信秋、以下「日本空港ビルデング」)、ならびにWHILL株式会社(所在地:神奈川県横浜市、代表取締役社長兼CEO:杉江 理、以下「WHILL」)の3社は、空港ご利用の全ての人にシームレスな移動をご提供することを目的に、自動運転パーソナルモビリティ(次世代型電動車いす)の共同プロジェクトとして、羽田空港での電動車いすの試験走行を実施します。
【試験走行概要】
■期間: 2019年11月2日(土)~11月3日(日)
■場所: 羽田空港第1ターミナル南ウイング(3-9番搭乗口とコンコース間)
■内容: 長距離の歩行に不安を感じられる方(車いすご利用者のお客さまを含む)で、かつ自動運転パーソナルモビリティの乗車をご希望されるお客さまに対して、WHILLが開発する自動運転技術を搭載したパーソナルモビリティ(「WHILL自動運転システム」(後述))をご利用いただき、搭乗口までご案内
■ご利用対象: JALグループ便にご搭乗され、車いすのご利用を希望されるお客さま
【「WHILL自動運転システム」の概要】
WHILLが開発する、デザイン性と走破性に優れたパーソナルモビリティに自動運転・自動停止機能などを搭載した「WHILL自動運転モデル」と、複数の機体を管理・運用するシステムから構成される、歩道・室内領域のための自動運転システム。搭載したセンサー群で周囲の状況を検知して、自動停止を行うとともに、あらかじめ収集した地図情報と、センサー群で検知した周囲の状況を照らし合わせ、自動走行を行います。
空港をはじめ、駅、商業施設などの大型施設での利用を視野に入れています。
JALは、将来の成長戦略として策定した「JAL Vision」の中で、すべてのお客さまにストレスフリーを実現するために、空港内を待ち時間なくシームレスに移動できる「JAL SMART AIRPORT」を目指しています。同時に、自宅から目的地までをシームレスかつストレスフリーに移動できる環境を構築し、旅先での滞在体験をより豊かにすべく、MaaS(Mobility as a Service)(*)の社会実装に向けた取り組みも強化しています。
(*)出発地から目的地までの移動ニーズに対して最適な移動手段をシームレスに一つのアプリで提供するなど移動を単なる手段としてではなく、利用者にとっての一元的なサービスとして捉える概念
日本空港ビルデングは、ロボットの社会実装を促進するため、2016年に官民連携で開設したHaneda Robotics Labの実証実験プロジェクトの中でWHILLを採択し、導入を目指した取り組みを行ってまいりました。Haneda Robotics Labの活動を通じて、空港利用者に対する安全・安心・便利を前提とした良質なサービスを提供し、「世界に先駆けた、空港におけるロボット技術活用の未来像」の創出を目指してまいります。
WHILLは、「すべての人の移動を楽しくスマートにする」をミッションとして、パーソナルモビリティの開発・販売および歩道・室内領域における自動運転システムの開発を行っています。MaaS事業を事業の柱の一つとして位置づけ、障害の有無や年齢に関わらず、だれもが楽しく安全に乗れる一人乗りのモビリティおよび、自動運転システムの提供によって、既存の交通機関を降りてから目的地までの「ラストワンマイル」の移動の最適化を行うことを目指しています。
今後も、JAL、日本空港ビルデング、WHILLの3社は、2020年度中の空港における自動運転パーソナルモビリティの商業化・実用化を目指してまいります。
また、JALとWHILLは、ご自宅から空港、そして目的地までをシームレスに結びつける新たな移動体験の創出に向け、これからも連携してチャレンジを続けてまいります。
以上