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第19091号
決算・株式・経営

JALグループ 2020年3月期 第2四半期連結業績

JALグループは、本日、2020年3月期 第2四半期連結業績(2019年4月1日~2019年9月30日)について取りまとめました。
当第2四半期連結累計期間(以下、「当第2四半期」)においては、米中貿易摩擦の影響などにより世界経済に先行き不透明感が広がるなかで、日本経済は全体的には緩やかな拡大基調で推移しました。こうした経済情勢のなか、航空旅客総需要については、国際旅客では、やや力強さを欠きましたが、国内旅客では、改元に伴うゴールデンウィークの10連休化などの影響もあり堅調に推移しました。また、国際貨物需要は低調に推移しました。
一方、燃油費、国際旅客収入ならびに国際貨物収入に影響を与える原油価格については、国際情勢の変動などの影響を受けつつも、概ね一定の範囲で推移しました。当社グループでは、燃油サーチャージの収受や適切なヘッジの実施により、業績変動の抑制に努めるとともに、引き続き、景気動向に与える影響や当社グループの業績への影響について注視してまいります。
以上の結果、「当第2四半期」における営業収益は7,598億円(前年同期比1.3%増加)、営業費用は6,785億円(前年同期比3.9%増加)となり、営業利益は813億円(前年同期比16.0%減少)、経常利益は825億円(前年同期比12.5%減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益は512億円(前年同期比30.2%減少)となりました。

1. JALグループ連結業績

  • 決算①.PNG

     

2.連結業績の概要

(国際線)
・ 国際旅客においては、日本発観光需要が堅調な動きとなった一方、世界経済の減速に伴い、日本発のビジネス需要がやや弱い動きとなりました。加えて、欧州線などでは、競合他社の供給増により需給バランス悪化が顕在化し、香港線・韓国線では、政情不安や日韓関係の悪化による需要減も見られました。一方供給面では、昨年度に開設した成田=シアトル線や羽田=マニラ線の新規路線の継続、需給適合のための客室改修などにより、有効座席キロは前年同期比2.5%増となりました。旅客数は前年同期比0.5%減、有償旅客キロは前年同期比0.9%増、有償座席利用率は81.1%となりました。
・ 路線運営面では、成田=ウラジオストク線を2020年2月28日より運航することを公表したほか、他航空会社との提携関係の強化・拡大に努めました。ガルーダ・インドネシア航空(2019年5月8日より)、キャセイドラゴン航空(2019年5月29日より)、厦門航空(2019年6月3日より)とのコードシェアサービスを拡大しております。また、マレーシア航空との共同事業の推進に向け、独占禁止法の適用除外の申請について5月27日に公表しました。
・商品・サービス面では、成田空港において、JALファーストクラスラウンジを4月1日に、サクララウンジを8月9日にリニューアルオープンしました。また、滴滴出行(DiDi)と提携し、「JAL×DiDi 空港送迎・タクシー配車 提携キャンペーン」を9月1日より開始しました。ハワイ線では、5月22日からJAL新特別塗装機「ARASHI HAWAII JET」を国際線で初めて就航させるなど、競争力の強化に向けて取り組みを強化しました。
・以上の結果、国際旅客収入は2,660億円(前年同期比1.2%減少)となりました。
・国際貨物においては、米中貿易摩擦などの影響により、特に日本発需要が急減した結果、貨物収入は前年同期比8.9%減となりました。

(国内線)
・国内旅客においては、観光とビジネス双方の需要が堅調に推移しており、沖縄方面を中心に概ね好調に推移しました。台風による影響を受けたものの、高い競争力を持つ商品サービスに加え、ゴールデンウィークや夏季休暇期間などの高需要が見込まれる期間において、東京(羽田)=沖縄(那覇)線や東京(羽田)=札幌(新千歳)線の増便などを行い、堅調な需要に対応しました。これらにより、有効座席キロは前年同期比1.7%増となり、旅客数は前年同期比3.4%増、有償旅客キロは前年同期比4.4%増、有償座席利用率は74.0%となりました。
・ 路線運営面では、天草エアラインやフジドリームエアラインズとのコードシェアを新たに設定するなど、提携関係の強化・拡大に努めました。
・ 商品・サービス面では、5月14日にWebサイトにおける国内線予約購入ページのデザインを、7月22日にはスマートフォン向けアプリをリニューアルすることで、ストレスなく国内線の航空券を購入いただけるようにしました。さらに、9月10日予約分より、搭乗日の330日前から国内線航空券の予約・購入を可能としました。また、最新鋭の客室仕様を備えたエアバスA350-900型機が、9月1日から東京(羽田)=福岡線を中心に、ボーイング787-8型機が10月27日から、東京(羽田)=大阪(伊丹)線を中心にそれぞれ就航しております。 
・ 以上の結果、国内旅客収入は2,768億円(前年同期比3.3%増加)となりました。

3.JALグループ連結財政状況

  • 決算②.PNG

     

4.JALグループ連結業績予想および配当について
【通期連結業績予想】

  • 決算③.PNG

     

【修正理由】

足元の市況を反映し、市況前提の見直しを次のとおり行いました。

  • 決算④.PNG

     

・ 2020年3月期の業績予想について、通期連結売上高見通しの修正を行います。
・通期連結売上高については、燃油および為替市況前提の見直しと、上期実績および下期における最新の需要 見通しを反映し、前回発表予想額から470億円の減少を見込んでおります。
・通期連結営業利益、通期連結経常利益、通期親会社株主に帰属する当期純利益については、現時点では前回発表予想から変更しておりません。
・国際旅客事業の今後の情勢の見極めが困難であり、収入の見通しは厳しい状況ですが、減収リスクに対してはコスト削減を中心とした収支改善策を全社挙げて実行することにより、利益予想の達成に努力してまいります。

【配当予想】

  • 決算⑤.PNG

     

・ 2020年3月期の年間配当金予想は1株当たり110円であり、修正はありません。このうち、中間配当金について、1株当たり55円とすることを2019年10月31日の取締役会にて決議しました。

5.自己株式取得について
・資本効率の向上および安定的な株主還元の実現に向け、2019年9月20日までに5,818,100株、200億円分の自己株式取得を実施しました。なお2019年10月23日の取締役会において、取得した自己株式はすべて消却することを決議しております。
・さらに、2019年10月31日の取締役会において、当社普通株式800万株または200億円分を上限とする自己株式の取得およびそのすべての消却について決議しております。

以上


 

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