プレスリリース
VRを活用したグループ社員対象の「緊急脱出研修」を開始
~実施場所にとらわれない新しい研修方式を導入し、安全意識向上につなげます~
JALは、研修施設において実施しているJALグループ社員対象の「緊急脱出研修」(以下、本研修)を、VR(仮想現実)で受講できる方式を8月より導入しました。
2016年11月に開始した本研修は、飛行機に搭乗したJALグループ社員が緊急事態に遭遇した際に、客室乗務員とともにお客さまを適切に援助できるよう緊急事態の知識と実際の対応方法を学ぶとともに、援助者の重要性を理解することを目的としたものです。
本研修は、羽田の整備地区などにある実際の客室を模した研修施設(モックアップ)を使用して実施することから、遠方在勤の社員の受講が課題となっていました。さらに、新型コロナウイルス感染症の影響により、研修施設の使用や人の移動に制約がかかり、多くの社員にとって受講が難しい状況となりました。
これらの課題を解決するため、東芝システムテクノロジー株式会社(本社:東京都府中市、取締役社長:阿部 庸子氏)とともに、場所を選ぶことなく受講することができるVR研修教材を制作しました。
この教材では、緊急事態発生時、パニックが発生した場合のお客さまへの対応や、機外へ脱出する際に手荷物を持って逃げようとしたお客さまへの対応、スライド滑走後のスライド下での援助の重要性、救命胴衣は着用後すぐに膨らませてはいけない理由などを、実際に声を出したり、手を動かしたりすることで学ぶことができ、施設での研修同様の効果が期待されます。
なお、現在は国内での研修を開始しており、今後は海外へも展開していきます。
手荷物を持ちだそうとする様子 スライド下での援助体験の様子
JALはこれからも安全運航を堅持し、世界中のお客さまに安全と安心をお届けするため、社員の安全意識向上を図る研修を実施してまいります。
以上