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第24079号
決算・株式・経営

JALグループ 2025年3月期 第2四半期連結業績

リリースの概要

・売上収益は、航空事業、非航空事業ともに前年を上回り、9,018億円(前年比10%増)でした。
・EBITは前年を下回る856億円(前年比6%減)となりました。一方、第2四半期単独では635億円(前年比6%増)と増益となりました。
・通期業績予想のEBIT1,700億円、純利益1,000億円ならびに年間配当金予想の1株当たり80円から変更はなく、中間配当金は1株当たり40円と決定しました。

 JALグループは、本日2025年3月期 第2四半期業績(2024年4月1日~9月30日)について取りまとめました。

1. JALグループ連結業績
 当第2四半期は、売上収益は前年比+9.9%の9,018億円となりました。費用については、円安による燃油費増、収入に連動する費用増を主要因として営業費用は11.9%増加となりました。
 以上の結果、EBITは856億円(前年比▲6.1%)、純利益は498億円(前年比約▲19.1%)となりました。
連結業績.jpg(1) 航空機材売却益・その他の収入・持分法投資損益・投資収支

 

2. セグメント別実績
 フルサービスキャリアおよびLCCの各航空事業、マイル/金融・コマースおよびその他各非航空事業それぞれの収入が前年を上回りました。また、事業構造改革の進展による非航空事業の増益等により、第2四半期単独では対前年で増益となりました。

グラフ.png

セグメント別2.jpg

注. セグメント別実績における売上収益およびEBITはセグメント間連結消去前数値です。

 

【フルサービスキャリア事業】
 売上収益は国際、国内、貨物ともに回復傾向にある需要を確実に取り込み、前年比+7.2%の7,116億円とし、将来の事業拡大に向けて人的資本投資を増加させた結果、EBITは前年比▲22.2%の568億円となりました。

■国際旅客
 国際旅客は、日本発のビジネス需要が順調に回復した上、好調なインバウンド需要を取り込むことで、前年に引き続き高い単価水準を維持しつつ、前年比+8.3%の増収となりました。

国際旅客事業の状況.jpg

 

■国内旅客
 国内旅客は、イールドは回復しているものの主に観光需要が想定よりも伸びず、収入は前年比+2.0%の増収に留まりましたが、各種キャンペーンを実施し需要喚起に取り組んでおり、下期の収入は当初の想定通りに推移する見込みです。

国内旅客事業の状況.jpg
(1)旅客収入/有償旅客数

 

■貨物郵便
 貨物郵便は、国際線は、中国・アジア発米州向け貨物や医薬品などの高付加価値貨物の獲得を強化し、輸送重量増加と単価向上を図りました。国内線は、ヤマトホールディングスとの協同事業である貨物専用機が
8月から羽田に就航し1日13便体制となるなど運航体制を着実に整備しました。これらにより、前年を大きく上回る収入を確保しました。
貨物事業.jpg

 

【LCC事業】
 売上収益は前年比+51.0%の535億円、EBITは前年比+207%の77億円となりました。

■ZIPAIR
 2023年度末までに北米・アジアを中心に9路線まで拡大しており、今期も旺盛なインバウンド需要を中心に取り込み、営業利益は黒字幅を大きく伸長しました。

ZIPAIR.jpg

 

■SPRING JAPAN
 需要の大きい北京・上海への就航を開始するなど、回復傾向にある中国発需要を取り込み、営業利益は黒字化を達成しました。

SPRING JAPAN.jpg

 

【マイル/金融・コマース事業】
 発行マイル数の増加、JALUXによる収入増により、売上収益は前年比+4.5%の986億円となりました。その
結果、EBITは前年比+19.8%の194億円となりました。

【その他】
 外国航空会社便のグランドハンドリングの受託便数が前年に比べ大きく増加したこと等により、売上収益は
前年比+8.6%の1,203億円となりました。EBITは一時的な評価損が発生したことによりFY24第2四半期単独では▲14億円となったものの、第2四半期累計では受託事業が牽引して前年比から大幅増の23億円となりました。

 

JALグループ連結財政状況・キャッシュフロー状況
財政CF状況.jpg

(1)親会社の所有者に帰属する持分
(2)親会社所有者帰属持分比率
(3)()内の数字は、ハイブリッド・ファイナンスを加味した格付評価上の数値
(4)営業キャッシュフロー+投資キャッシュフロー

 

3. 直近の取り組み
【フルサービスキャリア事業】
・新旗艦機のエアバスA350-1000型機については、6号機まで受領し、8月23日より羽田=ダラス・フォートワース線を同型機で毎日運航としたほか、10月24日からは羽田=ロンドン線へ導入を開始しました。
・貨物郵便については、4月11日から国内線においてヤマトホールディングスとともに運航を開始したエアバスA321-P2F型機を、8月1日より羽田乗り入れを開始し、冬季ダイヤでは北九州-新千歳線など1日14便運航します。
・国際提携については、インド最大の航空会社インディゴと12月よりコードシェアを開始するほか、ガルーダインドネシア航空とは2025年春からの共同事業を開始することで合意し契約を締結しました。
・機内Wi-Fiサービスについては、10月1日より国内線でストリーミング配信による動画視聴サービスのご利用が可能となり、国際線では全クラスで無料サービスを開始し、好評をいただいております。

【LCC事業】
・ZIPAIRは2025年3月4日から初の米国南部地区への就航となる成田=ヒューストン線の開設を発表しました。SPRING JAPANは10月27日より約1年半ぶりに成田=南京線を再開し、回復著しい中国発需要を取り込んでまいります。

【マイル/金融・コマース事業】
・大谷翔平選手と「日本中の夢に挑戦する若者たち」を応援するための「DREAM MILES PASS」プロジェクトを9月27日より始動しました。JMB会員の皆様もご自身の持つマイルの寄付で参画いただける仕組みとしました。

 

4. 2025年3月期連結業績予想
 2025年3月期の通期連結業績予想につきましては、2024年5月2日「2024年3月期 決算短信」にて公表した連結売上収益1兆9,300億円、EBIT1,700億円、当期利益1,000億円から変更ありません。

 

5. 当期の配当について
 2025年3月期の年間配当金予想額につきましても、2024年5月2日「2024年3月期 決算短信」にて公表した1株当たり80円から変更ありません。このうち、中間配当は1株当たり40円と決定しております。
 当社は、株主の皆さまへの還元を経営の最重要事項の一つとして捉え、将来の企業成長と経営環境の変化に対応するための投資や、強固な財務体質構築に資する内部留保を確保しつつ、継続的・安定的な配当に加え、自己株式の取得を柔軟に行うことで、株主の皆さまへの還元を積極的に行うことを基本方針としております。

 

以上

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