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第25048号
決算・株式・経営

JALグループ 2026年3月期 第1四半期連結業績

リリースの概要

・売上収益は、航空事業、非航空事業ともに前年を上回り、4,710億円(前年比+11.1%)となりました。
・EBITは、対前年で倍増の455億円(前年比+105.7%)となり、第1四半期で過去最高益を達成しました。
・当期業績は、年度目標であるEBIT2,000億円、純利益1,150億円に向けて好調に推移しています。

JALグループは、本日2026年3月期第1四半期業績(2025年4月1日〜6月30日)について取りまとめました。

1. JALグループ連結業績
 当第1四半期は、売上収益は前年比+11.1%の4,710億円となりました。燃油市況の低下や為替が円高で推移したことにより、燃油費は対前年で減少した一方、物価高や人的資本投資の増加などにより、営業費用は前年比+7.2%の4,354億円となりました。以上の結果、EBITは455億円(前年比+105.7%)、純利益は270億円(前年比+93.7%)となりました。

①1. JALグループ連結業績.png

(1) その他収支=航空機材売却益・その他の収入・持分法投資損益・投資収支

2. セグメント別実績
 フルサービスキャリアおよびLCCの各航空事業、マイル/金融・コマース事業について、前年から増収増益となりました。

②2. セグメント別実績.png

注. セグメント別実績における売上収益およびEBITはセグメント間連結消去前数値です。

【フルサービスキャリア事業】
 好調な国際旅客の取り込み、柔軟なレベニューマネジメントによる国内旅客の確保、貨物機ネットワーク
拡充による貨物需要の獲得などにより、売上収益は前年比+10.4%の3,693億円となり、EBITは前年比+288.3%の307億円となりました。

■国際旅客
 好調なインバウンド需要が継続し、日本発のビジネス需要が回復基調にあることから順調に推移しました。
 この結果、旅客数が前年比+11.7%の増加となり、旅客収入は前年比+11.4%の大幅増収となりました。

③国際旅客.png

(1)単価=旅客収入/有償旅客数

■国内旅客
 柔軟なレベニューマネジメントにより、旅客数が前年比+13.3%の増加となり、旅客収入は前年比+7.6%の増収となりました。

④国内旅客.png

(1)単価=旅客収入/有償旅客数

■貨物郵便
 国際線は、貨物専用機ネットワークの拡充および中国・アジア発北米向け貨物の獲得強化により、
増収となりました。
 国内線は、ヤマトグループとの共同事業である貨物機の運航などにより、増収となりました。        

⑤貨物郵便.png

【LCC事業】
 LCCマーケットの需要増により、売上収益は前年比+23.2%の304億円、EBITは前年比+91.9%の42億円となりました。

■ZIPAIR
 旺盛なインバウンド需要を確実に取り込み、2025年3月から新たに就航したヒューストン線を含め、好調に推移しました。

⑥ZIP AIR.png

(1)単価=旅客収入/有償旅客数

■SPRING JAPAN
 北京・上海(浦東)など中国大都市を中心とする好調な旅客需要を確実に取り込み、堅調に旅客収入を伸ばしました。

⑦SPRING.png

(1)単価=旅客収入/有償旅客数

【マイル/金融・コマース事業】
 旅客数の増加に加えてJALカード決済額の増加に伴う発行マイル数の増加などにより、売上収益は前年比+7.9%の497億円、EBITは前年比+15.2%の102億円となり、安定的に利益を伸ばしています。

⑧マイル金融コマース.png

【その他】
 グランドハンドリングの受託事業が引き続き堅調に推移し、売上収益は前年比+9.4%の599億円、EBITは13億円となりました。

 

3. JALグループ連結財政状態・キャッシュフロー状況

(億円)    

⑨連結財政状態.png

(1)親会社の所有者に帰属する持分
(2)親会社所有者帰属持分比率
(3)()内の数字は、ハイブリッド・ファイナンスおよび永久劣後債を加味した格付評価上の数値
(4)営業キャッシュフロー+投資キャッシュフロー

4. 直近の取り組み
【フルサービスキャリア事業】

国際
・2025年5月31日から成田=シカゴ線を開設し、羽田発着も含め一日2便体制としました。日本=北米間の需要ならびに東南アジア・インド=北米間の乗り継ぎ需要にお応えしてまいります。7月からは関西=
ホノルル線、中部=ホノルル線の運航頻度を増加し、ハワイへの観光需要の取り込みを強化しております。
・2025年6月30日から東京(羽田)=ロサンゼルス線においてA350-1000の運航を開始しております。7月には10号機を投入し、今後も最高の快適性と最新の環境性能を兼ね備えたA350-1000の導入を進め、お客さまの快適性とサステナブルな未来を実現してまいります。

国内
・国内旅行商品「JALダイナミックパッケージ」のWebサイトを全面リニューアルしました。Google Map上で宿泊施設を検索できる機能や、あなただけの”こだわり”が100を超える条件から絞り込みできる機能など、これまでの「旅行を予約する手間」が「旅行を予約する楽しみ」に変わる体験をご提供します。
・2025年5月から10月までの間、東京(羽田)=大阪(伊丹)、小松線において、出発当日でもご利用
いただける「セイバー」運賃を設定しました。急な出張やご旅行など当日の予約でもおトクにご利用いただける運賃の設定を行うことで、お客さまの利便性向上に努めてまいります。

貨物
・KALITTA航空とコードシェア契約を締結し、2025年5月10日から東京(成田)=シカゴ線で定期貨物便の運航を開始しました。また、5月31日からは同路線において当社旅客便も就航し、貨物便と旅客便を併用することによって、アジア=北米間の成長著しい貨物輸送需要に対応してまいります。
・2029年に成田空港の近接地に航空上屋施設と物流施設が一体化した国内初の国際物流拠点
「WING NRT」が誕生します。ヒューリックと共同で運営を進める当施設と成田空港内貨物施設の併用により、第3滑走路の供用開始により見込まれる国際貨物需要増に対応してまいります。
・2025年7月から、再生医療に対応する細胞輸送サービス「J SOLUTIONS PHARMA CELLS」の
提供を開始しました。従来よりもスピーディかつ丁寧な輸送により、医療分野の進歩発展に貢献します。

【LCC事業】
・ZIPAIRは、旺盛な渡航需要にお応えし、毎日運航している東京(成田)=バンコク線を、夏季繁忙期の間さらに増便します。ダイヤの選択肢を増やすことで、お客さまの利便性向上を図ってまいります。

【マイル/金融・コマース事業】
・2025年4月から、JALマイレージバンク 会員向けにJALのマイルがたまるモバイル通信サービス「JALモバイル」を提供開始しました。JALモバイルは、国内往復航空券が手に入る特典など、JALならではの魅力にあふれており、大変ご好評いただいております。
・2025年4月から、より上質なサービスと高いステイタスを求めるお客さまのニーズにお応えすべく、「JAL・JCBカード プラチナ Pro」の発行を開始しました。JALカード初の2種類のボーナスマイルやJALのサクララウンジをご利用いただけるeクーポンのプレゼントなど、プラチナ Proだけのオリジナルサービスをご提供します。
・2025年7月、JALグループとSBIリクイディティ・マーケットは、株式会社マネースクエアHDの全株式を取得する契約を株式会社ノジマと締結しました。これにより、JALは金融領域を強化し、日常生活と旅の「非日常体験」を結びつけ、非航空事業の成長をさらに加速してまいります。
・2025年7月から、JALマイレージバンク会員向けに、ユカリアが提供する「スマート脳ドック」検診サービスがスタートしました。予防医療への関心を高める新たな健康習慣を提供し、健康寿命の延伸と生活の質向上によるウエルビーイングの実現を目指します。

【地域活性化】
・JALと地方自治体が組成する二地域居住推進コンソーシアムが「二地域居住」を推進する先導的な取り組みとして認められ、2025年7月1日に国土交通省から支援を受けることになりました。今後、JALマイルを活用することで移動費を抑えながら二地域居住を体験できるプログラム「つながる、二地域暮らし」を提供し、自治体・二地域居住者・関係事業者の3者にとって持続可能なモデルの確立を目指します。

【サステナビリティ】
・2025年5月から、コスモグループの廃食用油由来の国産SAFの使用を始めました。
5月1日に関西国際空港で初供給を行ったことを皮切りに、羽田空港など使用空港を拡大しております。

5. 2026年3月期連結業績予想および配当金予想について
 2025年5月2日「2025年3月期決算短信」にて公表しました2026年3月期通期の業績予想(連結売上収益1兆9,770億円、EBIT2,000億円、当期利益1,150億円)および年間配当金予想(1株当たり92円)に変更はありません。

以上

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