プレスリリース
JAL、宇宙開発事業会社ispaceと資本業務契約を締結
~民間企業による国内最大規模の宇宙開発に関わり、JALも新事業に挑戦します~
JALは、民間宇宙スタートアップ企業で将来における宇宙での生活圏構築に向け、開発を進めている株式会社ispace(所在地:東京都港区、代表取締役CEO:袴田武史 氏、以下「ispace」)と、資本業務提携を締結しました。2014年6月に発表(*1)した「チャレンジJAL宣言」の理念のもと、ispaceが運営する日本初の民間月面探査チーム「HAKUTO」へもすでに協賛していますが(*2)、この資本提携を通じ、「宇宙開発」という社会的意義・価値ある課題に対して、これまで以上に深く関わり、新たな価値創出に向けて取り組んでまいります。
(*1)2014年6月9日付リリース 第14055号 「チャレンジJAL」宣言 http://press.jal.co.jp/ja/release/201406/002056.html
(*2)2015年10月22日付共同リリース 「JAL×月面探査を目指す「ハクト」 コーポレートパートナー契約締結」http://press.jal.co.jp/ja/release/201510/002475.html
ispaceのビジョンである「“Expand our planet. Expand our future.” ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」は、月の資源探査を足掛かりとし、地球の持続可能性を高めていく非常に重要な取り組みであり、JALとしては、社会の進歩発展に貢献するという、企業理念の実現そのものと認識しています。
JALは、中期経営計画に掲げている「新領域(事業領域を拡げる)」に関わる検討を進める中で、宇宙がもつ大きな可能性を信じ、「宇宙旅行」という事業領域にチャレンジします。
JALは、未来を切り開く活動を今後も積極的にサポートし、また自らも未来を切り開くチャレンジを行なってまいります。
◆資本業務提携概要
出資
共同プロモーション活動
輸送、整備、運航に関わる協働
宇宙旅行事業に関わる協働
◆ispace宇宙開発概要
民間では日本初となる、独自開発の月着陸船による「月周回」と「月面着陸」の2つの月探査ミッションを始動させます。ispaceが独自で開発する月着陸船を2020年末までを目途に2回打ち上げ、Mission1として2019年末ごろに月周回軌道へ投入して軌道上からの月探査を、Mission 2として2020年末ごろに月面に軟着陸して月面探査ローバーで調査を行う予定です。
以上
【参考】
◆株式会社ispace概要 (http://ispace-inc.com/jpn)
「Expand our planet. Expand our future. ~人類の生活圏を宇宙に広げ、持続性のある世界へ~」をビジョンに掲げ、月面資源開発に取り組んでいる宇宙スタートアップ企業。2017年12月に、シリーズA国内過去最高額(2017年12月13日時点)となる101.5億円の資金調達を実施し、日本初民間開発の月着陸船による「月周回」と「月面着陸」の2つのミッションを発表。JAXA、ルクセンブルク政府とも月資源開発で連携。日本、ルクセンブルク、アメリカの3拠点で活動。日本から唯一月面探査レースに参加するチーム「HAKUTO」の運営を行っている。
◆「HAKUTO」について(http://team-hakuto.jp/)
HAKUTOは、株式会社ispaceが運営する、日本で唯一Google Lunar XPRIZE(*3)に参加するチームです。ベンチャー、大学、そしてプロボノと、さまざまなバックグラウンドを持った人材が集まり、それぞれの特技を生かし合って月面探査ロボット(ローバー)を開発し、Google Lunar XPRIZEに挑戦するプロジェクト「au×HAKUTO MOON CHALLENGE」で世界初の民間月面探査を目指しています。2015年1月には、月面ミッションを達成できる能力のローバーを開発したその技術力が評価され、Google Lunar XPRIZE中間賞のモビリティ部門を受賞しています。2016年12月にチームインダスとの相乗り契約を締結しています。
(*3)Googleがスポンサーとなり、XPRIZE財団によって運営される、民間組織による月面無人探査を競う総額3,000万ドルの国際賞金レース。ミッションは、月面に純民間開発の無人探査機を着陸させ、着陸地点から500m以上走行し、指定された高解像度の動画や静止画データを地球に送信すること。1位のチームには賞金2,000万ドル、2位のチームには賞金500万ドルが与えられる。